竹寺（たけでら）　牛頭天（ごずてんの）【データ】　医王山竹寺　490メートル▼最寄駅　西武池袋線・飯能駅▼登山口　埼玉県飯能市南▼地図の赤丸印▼地図は国土地理院ホームページより【独り言】　奥武蔵・飯能の山中にある天台宗の竹寺（医王山薬寿院八王寺）は牛頭天王が本尊。今年は12年に一…… more 度丑歳の御開帳の年で３月13日は開扉法要があるというので出かけてきました。朝千葉を発つときからものすごい雨でしたが、奥武蔵は小雨ぐらい。牛頭天王は疫病退散の神ですから、コロナ禍のなか大勢の人が集まり、本尊開扉が始まる本殿は溢れんばかりの人でした。　牛頭天王はインドの祇園精舎の守護神で、薬師如来の仮の姿ともいわれた疫病防ぎの神です。その姿は頭上に牛頭を戴き、右手に索左手に斧をもつ姿で、竹寺の牛頭天王は右手斧左手索の像容でした。牛頭天王を囲むように八王子も立っていました。牛頭天王は武塔神（武塔天神）ともされ、蘇民将来の伝承で知られています。その話を、竹寺の案内から紹介します。「牛頭天王さまが北の国から南海の王女の許へ行く途中日が暮れた。とある立派な邸に一夜乞うて拒絶されたが、貧乏な家では却って歓迎してくれた。この親切な人が蘇民将来で、拒絶した裕福な家は、その弟の巨旦将来であった。幾年かの後、天皇は王妃と八人の王子を伴いて蘇民の家に立ち寄り、恩返しとして疫病、災難を避ける秘法を伝授した。それは、〝茅の輪をもって輪を作り、これを腰に下げる事。また戸口に蘇民将来の子孫と携示しておけば、子々孫々災難を退け得る〟と言うものである。その後、まもなく疫病が流行し巨旦将来をはじめとした村人達は、全滅した。しかし、親切な蘇民将来の一家のみは安全であった」　開扉法要終了後、この日だけの特別メニューのお昼をいただきました。 close

石仏番外・医王山竹寺（埼玉）牛頭天王（木彫）