那智の樟の背後にある門をくぐりますと那智山青岸渡寺（せいがんとじ）へ行けます。那智山青岸渡寺は中世頃から隣接する熊野那智大社と一体化し、那智山熊野権現や那智権現と呼ばれ、全体で7寺36坊もの坊舎を有する神仏習合の一大修験道場でしたが、明治初期に神仏分離により青岸渡寺と那智大社に分…… more 離し、現在の形になっています。創建は仁徳天皇御代（３１３～３９９）で開基は裸形上人、宗派は天台宗です。本堂および宝篋印塔は重要文化財。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部になっています。御本尊は如意輪観世音菩薩明治時代になり神仏習合が廃され、熊野本宮大社、熊野速玉大社の仏堂と同様に全て廃されるところでしたが、日本最古の観音巡礼である西国三十三所の第一番札所であったため破却はされませんでした。しかし仏像や仏具は補陀洛山寺などに移され空堂とされていました。その後、1874年（明治7年）に古くからの信者らによって熊野那智大社から天台宗の寺院として独立し、新たに「青岸渡寺」と名付けられて復興しました。御詠歌 では「補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬」と唱えられます。○いつもポチッと投票ありがとうございます(o´ω`o)励みになります♪○ close

▼熊野那智大社-那智山青岸渡寺▼