北野天満宮社殿前の左右には二種類の樹木が植えられています。向かって左には梅、右は松となっており、いずれも菅原道真公が愛した木です。そしてこの左の梅が有名な「飛梅」という梅になります。飛梅伝説では、道真を慕う庭木たちのうち、桜は、主人が遠い所へ去ってしまうことを知り悲しみのあまり枯…… more れてしい、梅と松は道真の後を追い空を飛びますが松は途中で力尽きて摂津国八部郡板宿（兵庫県神戸市須磨区板宿町）近く、現在の「飛松岡」と呼呼ばれる丘に降り立ち、この地に根を下ろし、梅だけは一夜のうちに主人の暮らす大宰府まで飛んでゆき、その地に降り立ったとされています。その伝説の梅がこの社殿前の御神木であり、幹周りや力強く根を張った形状、接ぎ木の形跡などから樹齢400年以上と見られ、飛梅伝説」の原種であることが明らかになっています。東風（こち）吹かば　にほひをこせよ 梅花（うめのはな）　主なしとて 春を忘るな　　　　　　　　　　　───『拾遺和歌集』巻第十六 雑春。そしてこちらが飛松伝説の「影向松（ようごうのまつ）」です。一の鳥居近くにあり平安時代の947年の北野天満宮創建の際から植えられていたとも言われ、立冬から立春の前日までに初雪が降ると天神さま（菅原道真）が降臨し、雪見を愛でながら詩を詠まれるという伝説が残されています。北野天満宮では初雪が降った日に硯（すずり）・筆・墨を供え、初雪祭が行われています。北野天満宮はかつて「北野の松原」と称されたほど松の名所でもありました。現在は「北野の松原」を復活させようと表参道に松の植樹を行っています。絵馬殿のすぐ西側に鎮座する「大杉社」です。北野天満宮随一の御神木である大杉で、室町時代に作成された『社頭古絵図』には樹齢数百年らしき二又の杉の巨木が描かれており、これより推定しても一千年以上の時を経たものと推定されています。神仏習合時代の室町期には「聖歓喜天」の宿る諸願成就の神木として一層の信仰を集めました。現在は落雷によって二又の幹は挫け根幹を残すのみとなっています。○いつもポチッと投票ありがとうございます(o´ω`o)励みになります♪○ close

▼北野天満宮ー飛梅・影向松・大杉社▼