一昨日の≪羽鳥慎一モーニンググショー≫で、『神霊スポット？　若者侵入　神社破壊』という特集がありました。大変重要な話題なので、勝手ながら画像を使わせていただきます。これは群馬県の小さなお社である「武尊神社」の話で、ガラスは割られ、ボロボロに壁が剥がされ、落書きもひどい有様です。防…… more 犯カメラの映像では、夜に侵入した14人もの若者が、やりたい放題で荒らすシーンが写っていました。ここのお社では、ネットに根拠なく「心霊スポット」として拡散され、被害が拡大したそうです。過疎化で氏子が減少し、廃神社になっていたとか。コメンテーターの玉川さんは、『割れ窓理論』も使ってこの現象を説明していました。　☆淡路島の廃神社である『岩戸神社』は、以前紹介しています。ここが地域の信仰を集めている時代には、鵜戸神宮のようにさぞかし神秘的で厳粛なお社だったことでしょう。昭和のころは、氏子さんたちがここにたくさん集っておられたのでしょうね。昭和にタイムマシンで戻れたら、是非聞いてみたいこと。それは、この正面と、本殿斜め上の岩に顔のようなものが見えることを、みなさん意識されていたのかどうか・・・？そしてそれはまた、何か信仰上の由緒とかあるのかどうか・・・おっと失礼、いつもの癖でマニアックな方向に走ってしまいました。　　☆過疎化と高齢化は、大都市圏以外の日本全国で、これからさらに激化するはずです。しかし、神霊スポットとして若者に荒らされるというのは、単にそれだけの原因ではないでしょう。昭和生まれの人間なら、「神様のバチが当たるぞ」と必ず言うと思います。今の若者には、そんな感覚はないのでしょうか。なにせ、神社が遊園地のお化け屋敷レベルにしか思われていないのですから。かつて神社は地域のよりどころであり、神主さんのいない神社では、その年の「頭屋」などにあたった人が何か月も精進潔斎して、秋祭りなどを取り仕切りました。ときどき回ってくる自治会の役員と同じですね。しかし、肉類は食べないとか、妻には手を触れてもいけないとか、なかなか大変だったとよく聞きます。神への祭りとは、いわばめんどくさい大掛かりなものでした。そして個人個人のわがまま勝手な祈願をするのではなく、作物が豊作になるように、あるいは村に悪い病気が入ってこないようにという、共同体の祭りでした。ところが高度経済成長期から、若者が都会に出るのが普通になり、共同体の要としての神社は、残った年配者に任されました。そして都会に出た若者は、都会の神社を「個人の願いをかなえてくれるもの」と捉え、縁結びや受験や出産など、用途によって使い分けをする傾向が高まります。そしてさらに、精進潔斎はおろか、何の信仰も礼儀作法も必要でない「パワースポット」という鵺のような不思議な文化的流行が、伝統信仰なき日本人を大量に作ったと私は思っています。一神教の信仰が主たる国の人から見たら、驚くべき現象でしょう。そして「めんどくさい」旧来の小さな神社は、どんどんなくなっていく・・・ただし、番組にはこんなことも出ていました。廃神社を守ろうとする若者です。最近の若者は・・・なんて、ひとくくりにしては失礼ですね。観光客が押しかける立派な神社仏閣や、能や狂言に舞妓さんなどだけが日本の伝統文化なのではなく、廃れ行く神社にもまた、貴重な日本の文化があるはずです。それを守ろうとする若者がいる事を知って、ほっとしました(^^♪、三つクリックしていただくと、ネタ探しの元気が出ます。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

衝撃のニュース・若者が神社に侵入して神社破壊‼