長野神社　長野神社(ながのじんじゃ)は大阪府河内長野市にある神社です。南海電車と近鉄電車の河内長野駅に程近く、賑やかな駅前ロータリーからショッピングモール・駐車場のビルを隔てて一本裏の通り沿いにある普段は静かな神社ですが、年に２回の祭礼では大変賑わいます。高野街道沿いの入口。歴史…… more 　長野神社の創建年代は不詳ですが、この地は東高野街道と西高野街道、石川と天見川など陸上交通、水上交通の交流地点であることからかなり古くから栄えていたと考えられており当社も相当の歴史があると思われます。　江戸時代中頃までは「木屋堂宮(こやどのみや)」や「牛頭天王宮(ごずてんのうのみや)」と呼ばれていましたが、慶応４年・明治元年(１８６８年)に長野神社と改称されました。「木屋堂」は正和２年(１３１３年)の後宇多院御幸記など１４世紀頃の文書に見られますが「こやど」とはもともと木材の集積地を意味する言葉で、近年「奥河内」と呼ばれる天見川や石川の上流などから集められた木材を堺、大坂、京などに出荷する拠点になっていたとも考えられます。長野神社の由緒。御祭神は素盞嗚大神(牛頭天王)、天児屋根命、菅原道真ですが、五社には様々な神が祀られ、事代主大神を祀る社もあります。１０月中旬には江戸時代から続く「タイマツタテ」神事がありますが、これは高さ５ｍ、胴回り４．５ｍの大松明を境内に立て火を点けるというもので、その昔、牛頭天王をこの地に勧請するため闇夜に火を灯したことに由来するようです。また、１月１０日前後には「十日戎」の祭りもあり多くの人が参拝します。境内　正門は西側の高野街道に面していて、街道の坂を下ったところから石段を上る形になります(河内長野駅を出て南に進んで近道すると車の出入口のある東側から入ることになります。)。　石段を上ると祭礼なども行われる広場になっていて、左(北)側に鳥居、その奥に本殿などがあります。天文１２年(１５４３年)頃に建てられたと考えられる本殿は一間社流造りと言われるもので、正面に千鳥破風と軒唐破風がつき屋根は檜皮葺きで国指定の重要文化財に指定されています。本殿と梅の木。重要文化財に指定されている本殿。また、境内にある榧(カヤ)の木は高さ約１７ｍ、幹周りが約４ｍもあり大阪府下最大規模として、府指定の天然記念物になっています。アクセス　電車では近鉄長野線、南海高野線の河内長野駅で下車。駅東側の階段からロータリーに下りるかノバティながの内を通ってロータリー出口の信号のある交差点(長野商店街入口があります)を目指します。そこを左折(南へ)するとすぐに大木が見え、手前に「高野街道」の石碑があるのでまっすぐ進み坂を下ると左に長野神社正門があります。　車で大阪市内や堺、和泉方面からは国道１７０号(外環状)線または３１０号線で河内長野駅近くの「本町(七つ辻)」交差点を目指し国道１７０号線(旧道)を駅方面へ、和歌山(橋本)方面からは国道３７１号線で「本町(七つ辻)」交差点を右折し国道１７０号線(旧道)に入ります。「本町(七つ辻)」から２００ｍほど進み駅前ロータリー入口の交差点を右折すると正面に神社の大木が見えますがすぐ左折します(直進して高野街道(酒蔵通り)を進んでも道は狭い上駐車できません)。５０ｍほど先の右側に神社入口がありますが、駐車できない場合は付近のコインパーキングを利用します。Nagano Shrine(Kawatinagano City,Osaka Prefecture) close

長野神社(河内長野市)　・南河内の交通の要衝にある神社