織田信長ゆかりの妙覺寺の庭「法姿園」をご紹介します。 妙覺寺の沿革室町時代、永和4年(1378)に四条大宮に創建され、文明15年(1483年)には足利義尚の命により二条衣棚に移転し、戦国時代は妙顕寺と同様に大規模な敷地をもっていました。国宝「洛中洛外図屏風」にもその広大な建物…… more が描かれています。信長の時代までは13代将軍足利義輝、織田信長、伊達政宗など様々な人物の宿所になっており、千利休による茶会も開かれておりました。中でも織田信長の一番の定宿であり、信長が京都に来た20数回のうち18回の宿泊をここ妙覺寺でしています。信長のイメージである本能寺には実は3回しか宿泊していません。その3回目に本能寺の変が起こったのです。本能寺の変の際、妙覺寺には信長の長男信忠が宿泊していました。天正11年(1583)に豊臣秀吉の洛中整理命により現在地へ移転。現在も国指定重要文化財の盂蘭盆御書や、狩野派が扉絵を手がけた華芳堂(※京都府指定有形文化財)、趣の異なる３つの庭園など数々の見どころがあります。 参道からの様子 それでは、参道の様子から見ていきましょう。 塀で囲われた向こうには赤く紅葉した紅葉が見えます。美しい庭園を期待させます。 悟りの窓と中庭 続いて、悟りの窓と中庭です。 あるがまま素晴らしい「法姿園」続いて、あるがまま素晴らしい「法姿園」をご紹介します 「法姿園」は紅葉を植えただけの自然庭園です。浄土宗のお庭は極楽浄土を禅宗のお庭は考えさせるようなお庭を、日蓮宗のお庭には定義はありません。法華経の中に「諸法実相」という教えがあり、「諸法」はこの世の出来事、「実相」は本当の姿という意味です。一言でいうと「あるがまま素晴らしい」という教えです。人生は良いこと、悪いこと、楽しいこと、悲しいこと、山あり谷ありですが、人間にとって悪いことも良いこと、と同じように人生にとっては大切だよという教えです。その教えをもとにお掃除をするだけで守り続けてきた庭園です。障子の開けられた堂内から見る庭園はまるで一幅の絵画のような美しさです。 続いて、庭園越しに眺める華芳堂。 ありのままで美しい紅葉の庭園がとても綺麗です。 燃ゆる紅葉の庭園で、寺院ゆかりの信長と秀吉に思いを馳せてはいかがでしょうか？ アクセス 〒602-0007 京都府京都市上京区上御霊前通小川東入下清蔵口町135(新町通鞍馬口下ル) バスを利用する場合 京都市営バス「天神公園前」(9・12・67号系統)下車 上御霊前通りを東へ徒歩2分 京都市営バス「堀川寺ノ内」(9・12・67号系統)下車 徒歩約8分 電車を利用する場合 京都市営地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅下車 西へ徒歩約10分 ※自家用車30台分 拝観時間　：　9：00a.m.～17:00p.m.　 非公開寺院。 春秋の特別拝観を行っております。 料金　：　大人800円 ＴＥＬ　：　075-441-2802 公式ＨＰ　：　https://www.meguru-kyoto.com/myoukakuji/ close

妙覺寺～あるがまま素晴らしい庭園～