これは、沖縄県那覇市の波上宮（なみのうえぐう）です。祭神は、伊弉冉尊 （いざなみのみこと）速玉男尊 （はやたまをのみこと）事解男尊 （ことさかをのみこと）と熊野信仰との関りが強いのですが、それ以前からの原始信仰があったことは、神社ホームページの次の記載からもわかります。当宮の創始…… more 年は不詳であるが、遙か昔の人々は洋々たる海の彼方、海神の国（ニライカナイ）の神々に日々風雨順和にして豊漁と豊穣に恵まれた平穏な生活を祈った。　その霊応の地、祈りの聖地の一つがこの波の上の崖端であり、ここを聖地、拝所として日々の祈りを捧げたのに始まる。波上宮の御鎮座伝説に『往昔、南風原に崎山の里主なる者があって、毎日釣りをしていたが、ある日、彼は海浜で不思議な"ものを言う石"を得た。以後、彼はこの石に祈って豊漁を得ることが出来た。この石は、光を放つ霊石で彼は大層大切にしていた。（以下略）海岸の巨大な岩塊に対する信仰に加え、光を放ってものを言う霊石という、大小二つの岩石信仰があるわけですね。　　☆というわけで、ここには①沖縄における巨石磐座信仰②ウタキと神社の関係性が大きなテーマになってくると思うのですが、そんな難しいことは今回申しません。私がまじめに議論したいことは、この巨石って、なんか、ナマズとか生きものの顔に見えないかなあ・・・という超シンプルなテーマなんです。（なんやそれ、どこが議論やねん‼というツッコミが聞こえてきそうですが）眼の位置が対称ではありませんが、口のような岩屋状の海食地形もあります。『ものを言う石』というのも、本来この岩の口のような部分から連想されたものではなかったかとも想像します。　　☆人型あるいは人面で知られるお社は、榛名神社や青倉神社がその典型です。しかしそれ以外にも、たくさんのヒトガタ巨岩あるいは動物型巨石が神社にはありました。これは出雲大社近くの、稲佐の浜。これを裏側から見ると、可愛い魚？のように見えます。同じ出雲地区で、地蔵尊を祀ったカバさんのような岩も。これは吉備の真宮神社境内の蛇頭岩です。とくに蛇の頭部のようには見えません。昔の人は、想像力が豊かだったのでしょうか。それなら、波上宮の土台岩に何か生物の頭を想像したとして不思議はありません。その他、様々な例。例によって、まったく私の妄想的推理なのですが、神社にかかわるこのような例がある以上、波上宮も海の生物の顔に擬せられていた可能性があるのではないでしょうか。三つクリックしていただくと、ネタ探しの元気が出ます。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

沖縄第一・波上宮と顔面岩