大阪府東大阪市善根寺町の「水神宮」は、静かな谷の奥、薄暗い樹間にあります。神秘的というか畏怖感漂うというか、何とも独特な雰囲気です。由緒は不明です。この中で水神宮はどこかというと、大きな岩の上に石標が置かれていました。周囲には、磐座や磐境のような岩々と、それらに置かれた神仏様の名…… more が刻まれた石標等が印象的です。屋根の下に祀られるのは、末吉大明神。水神宮へ初めて来た方は、おどろおどろしい雰囲気を感じるかもしれません。ここは、地元の方の厚い信仰に支えられたお社なのです。写真を撮れば、神霊が写るからよくないという話も聞きます。　　☆なぜか生駒山の山麓には、こんな「濃い」雰囲気の神社が目立つように思います。たとえば、大阪府八尾市、高安山の麓に鎮座する天照大神高座神社。延喜式神名帳には河内国高安郡に「天照大神高座神社 二座 並大社」とあり、古くからの由緒あるお社であることが分かります。しかしそれだけではありません。「天照(アマテル)」を冠する神社は他にあるものの、「天照大神」という最高神の神名をそのまま神社名に冠する式内社はここだけなのです。また、空海が高座神社参籠中に、大神の御神託により創建されたものとも伝えられています。天照大神高座神社と、実質境内が一緒の岩戸神社の様子をご覧ください。これらのお社は、岩盤や洞窟などに対する原始信仰がその起源であることが明らかです。そしてここにもまた、その奥に主祭神とは違う、様々な神仏が祭られています次は、生駒西麓の稲蔵神社。そして奥には、まるで伏見稲荷を連想するような石碑や石神がぎっしり並んでいました。得体のしれない神霊と言えば失礼ですが、私にとってはまったく名前も由来も知らない神仏が、狭い場所にぎっしり苔むして並んでいる・・・それは何とも表現のしようがない光景です。零感（ゼロ感）の私でも、ひたひたと取り巻く見えない何者かに畏怖感を感じる場所なのです。観光案内に載る、立派な神社仏閣とは違う、その地域地域で信仰される、いわば土着の神仏は、私たち日本人の信仰が重層的かつ複雑なものであることを示します。長野県の修那羅に行けば、高利貸しの神様なのか「借金再促神」さえ存在します。もはや何でもアリ。日本人はキリスト教やイスラム教のような一神教ではなく、八百万の神と言われますが、名も知らぬ神が令和の今もそれぞれで厚く信仰されているわけですね。ほんとうの日本の伝統文化・伝統信仰が、まさにそこにありました。意味不明の記事かもしれませんが、よろしければポチお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

水神宮・畏怖感あふれる地元聖地