裏伊勢神宮と朝熊山・神秘の絶景その② 伊勢エリアの詳細

裏伊勢神宮と朝熊山・神秘の絶景その② 伊勢エリア
神秘と感動の絶景を探し歩いて  Beautiful superb view of Japan
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記事タイトル 裏伊勢神宮と朝熊山・神秘の絶景その② 伊勢エリア
概要

今回は、伊勢内宮と朝熊山エリアです。まずは伊勢神宮の内宮です。ここには、天照大神鎮座以前の、古くて謎めいた神と信仰が明らかに存在します。内宮で代表的なのが、下の二つ。≪滝祭神(黄色ポイント)≫宇治橋から正宮へと向かう参道からほんの少し外れたところにある、滝祭神(たきまつりのかみ)…… more 。内宮の所管社30社のうち第1位であり、五十鈴川の水神を祀るために別宮と同様の祭祀が執行される重要なお社なのです。 にもかかわらず、社殿がなく、そして小さな磐座しかない理由は不明。『大神宮儀式解』には「深き所以有る故」という思わせぶりな記述があるそうです。おそらく伊勢神宮成立以前から祀られていた、原始のお社なのでしょうね。≪御贄調舎の磐座(オレンジ色)≫上と同じような磐座が、内宮(正宮)の正面下にもあります。御贄調舎です。内宮の祭典の際、御饌都神である外宮の豊受大御神をお迎えし、アワビをととのえる儀式が行われる場所ですが、その薄暗い奥をよく見ると・・・・外宮の豊受大御神を迎える磐座ともされますが、その時間帯は外宮で祭神不在になるというのも不思議です。しかも小さな磐座に依り来るというパターンは、次の巨大な磐座にもつながる重要な意味を持ちます。≪正宮背後の謎の巨石(紫色)≫これは、伊勢皇大神宮(内宮)の正宮です。(地図では青色ポイント)ここで礼拝すると、その背後に位置する荒祭宮を礼拝することになり、さらにその背後の延長線上にある、謎の磐座を同時に礼拝していることになる・・・ひそかにそういわれている巨石があります。内宮境内からは、神宮司庁の敷地の中を通らせていただくと早いようです。何の標示もありませんが、この上の斜面です。原始の伊勢信仰とでも言うべき、謎の巨石がこれでした。この斜面の上は、意外にも外から見えない広場があって、重要な祭儀がひっそりと行われる場所なのです。その端には、巨石の上部が見えています。普通、本殿の背後にある巨石は、高い確率で古いご神体であるとされます。ということは、少し離れてはいるものの、この岩は本来伊勢内宮のご神体であった可能性が出てくるのです。しかし、正式な案内には何も記されていません。秘められた巨石磐座信仰のようです。もちろんこんな反論があるでしょう。伊勢の天照大神は、いわゆる磐座に去来するような一般の神々と格が違うのだと・・・しかし、伊勢神宮のもう一柱の神である豊受大御神は、先ほどの御贄調舎の磐座に去来されているではありませんか。石神をまつる石畳は、食物の神である豊受大御神のご神座これは、御贄調舎に関して伊勢神宮のホームページに書かれている言葉です。それよりはるかに巨大なこの巨石に、古くは天照大神が去来したとして、不思議はないのです。≪朝熊岳金剛證寺(ピンク色)≫伊勢内宮の真東は、伊勢へ参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参りと伊勢音頭の一節にも唄われた朝熊山(あさまやま)です。ここは戦国時代から江戸時代初期には時の権力が介入できないアジールとなっていたり、朝熊山経ヶ峯頂上には約40基の経塚が確認されているなど、伊勢志摩を代表する霊山なのです。山頂付近には、神宮の鬼門を守る金剛證寺があります。巨大な卒塔婆群の畏怖感たるや、並の霊場の比ではありません。普通は故人の供養のために立てるのであって、山中他界観などを意識することはないと思います。しかし、少なくともこの朝熊山では、山に人々の霊が集まるという、伝統的な山中他界観に基づいた卒塔婆なのですね。≪朝熊山の巨大な磐座(茶色)≫伊勢志摩スカイラインは、伊勢湾の絶景が楽しめる山岳ルートです。南峰の東にある標高506 mのピークには、大型駐車場と山頂展望台がありました。ここからは四日市や名古屋方面、そして神島や答志島などの離島のほか、伊勢湾の彼方に渥美半島を望むことができます。まさに絶景の展望台です。ところでこの展望台の広場の片隅には、巨大な岩塊があります。磐座研究者には、朝熊山の巨大な磐座として知られています。しかしここに神社があるわけでもなく、いったい何の神様を祀るのか、その大事な点が謎のままです。さて、広場には、景観の案内板がありました。よく見ると、驚くべきことが描かれています。中央に浮かぶのは神島でした。神島は伊勢湾口に位置する、周囲3.9km、面積0.76kmの島で、三重県鳥羽市に属しています。三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台になったことでも有名です。そして神島という名が示すように、神の支配する島と信じられていました。八代神社には、古墳時代から室町時代にわたる総数百余点の神宝が秘蔵され、ゲーター祭は太陽信仰の典型的な祭儀として有名でした。その神島が、晴れた日には富士山と重なるのです。しかも夏至のころに。伊勢志摩の向こうに太陽信仰の神島がカンナビ型の三角に浮かび、その彼方に日の丸と同じ赤い夜明けの太陽と、これまた日本を象徴する富士山の雄姿。考えれば考えるほど、ただならぬ絶景ですよね。「伊勢へ参らば朝熊をかけよ」の言葉通り、内宮と朝熊山を同じ古代信仰エリアとして考えると、また違った見え方がしてくるように思います。ポチもよろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

裏伊勢神宮と朝熊山・神秘の絶景その② 伊勢エリア
サイト名 神秘と感動の絶景を探し歩いて  Beautiful superb view of Japan
タグ まとめ 神社
投稿日時 2022-02-15 15:40:08

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