萬蔵稲荷神社の伝承の詳細

萬蔵稲荷神社の伝承
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 萬蔵稲荷神社の伝承
概要

小坂峠付近で馬方をしていた熊谷萬蔵は、ある夜、峠にさしかかった場所で 旅に疲れた一人の老人を自宅に招待しもてなした。 翌朝、老人は自身が稲荷神社の化身であると名乗り、礼として三頭の馬を萬蔵に贈った。 萬蔵は贈られた三頭の馬を資金に稲荷神社を建立。 自らも出羽三山で修行し、神仏の信…… more 奉生活と社会奉仕に生涯をささげ、 「大阿闇梨金剛院祐観」の院号を受け、後に即身仏となった。 彼が信仰し守りつづけた賀良明貴稲荷神社を、信者たちはいつしか萬蔵の名前を含めて、 「萬蔵稲荷様」と崇め称えるようになった。 鎮座年代は不詳であるが、奥州山中七ヶ宿街道(旧羽州街道)の此所の地名をとり 賀良明貴稲荷と称した。現社名は、熊谷家(現宮司家) 15代目羽黒派修験者大阿闍梨金剛院祐観こと熊谷萬蔵の名が付いたものである。 萬蔵は羽州街道の難所の一つの小坂峠を行通う人々を助け賀良明貴稲荷の 宮守として修験者として難行苦行を重ねた。 修験者としての修行と業績は出羽三山の認めるところとなり、 大阿闍梨金剛院祐観の院号を授与された。 熊谷家は鎌倉時代からの金剛院修験の家柄であり、萬蔵は15代目であった。 萬蔵は神仏の信奉生活と社会への奉仕に明け暮れ生涯を終えた (維時弘化4年)1847年6月27日、81歳であった。 遺言により3年3ヶ月後に墓は開かれ、萬蔵は即神即仏(ミイラ)の姿となって 村人の前に再現され爾来、金剛院祐観の高徳を尊び慕う村人、 信者達は萬蔵の信仰し守りつづけた賀良明貴稲荷様をいつしか萬蔵を含め 萬蔵稲荷様と崇め称えるようになった。 明治時代に入り萬蔵稲荷神社と改称、村社と成り現在に至る。 ※宮城県神社庁より ------------------------------------------------------ いいね~まんぞうさん! 地図を改めてみると、国見町との峠にある神社。 国見町は、半田銀山の半田山がある。 半田山には源義経が通った道という伝承があり、その義経一行に驚いた 牛が沼に落ちてしまった為、半田沼には牛が主であるという伝承がある。 また、その牛と婚姻した機織姫伝承や水蜘蛛伝承など、 このあたり一帯が、金銀のルートがあり奥州藤原氏の黄金ルートだった 修験の道だったのです。そしてここは前から妄想してますが秦氏の道(養蚕を伝えた)です。 小手子姫伝承にも繋がっていく場所です。 伝承をよむと、出羽三山の即身仏を思いだしますね。 即身仏がここにもあったのですね。すごい。 だから不老不死を伝えた秦氏が関係するわけです。 休日に行ったのですが、さすがに有名な神社だけあって 行きも帰りも赤い鳥居で何人もの人とすれ違いました。 私はこの神社の存在を全く知らず。 ある時、Rさんからすごい山があるよ、と教えてもらい、調べてみると山深い場所にあると思ったので、 なかなか行けない所だと思いそのままにしてました。 でも、飛不動尊へ行ってみたら案外、近くに稲荷神社があるので行ってみたら、 難なく行けました。 お稲荷さんは、私はあまり参拝しないですね~。 なんとなく怖い感じがするのですが、そのようにしてしまった背景はなんでしょうね…。 でも、イナリはイナンナの響きと同じだから、私はイナンナだと思って参拝するとなぜか安心します。 キツネとは関係ないからです。 神道では血を穢れとしますが、逆にそれが聖水だという説もあり、 いつの間にか、女性の血が男性にとって恐怖に?なってしまったんでしょう。 出産の穢れとか月経ということの方が実は大事なことで、 神々に祈祷してきた女性は、あえてそういう日を選んで山に入っていたかもしれない。 さて、私はあまり稲荷神社について知らないので、 「稲荷大神:日本の神様」という本を読んでみました。 それによると、伏見稲荷神社が総本山らしいのですが、 山城国風土記に 「イナリと称する由縁は、秦氏の遠い祖先である伊呂具(いろぐ)の秦公は、 稲や粟などの穀物を積んで豊に富んでいた。 それで餅を使って的としたので、(矢を射る)餅は白い鳥化し、飛びかけて山の峰に 居り、稲が生えてついに社の名とした。」 稲と白鳥の伝来は産鉄がルーツで、修験の火渡りなどの儀式も、 火入れという鉄や刀を造る時の儀式をルーツとするもの。 刀や剣(神宝)は「火と水」(言霊のカミ)からできているので、刀を冷やす時、水に火を入れるという儀式から、 オウゲツヒメの火の伝承と重なる部分です。 刀作りは、神話を元に作られた神宝なので、実際は、人を斬るものではないのです。 なので、白鳥伝承に産鉄族の氏族が関係するとはよく言われ、物部氏などがその代表ともいわれる。 なので、「もののふ」という集団から武士になったのは、刀(神宝)を象徴していたからです。 そのような神宝を作ってきた人ということでしょうか。 武士にとって刀は命そのもので、切腹というのは自身の持つ刀で終えることを言うので、 人から斬られるより自分から斬る方が無念ですけど、亡くなっても怨霊(念)として残らない。 武士は刀に異常なこだわりを示すものでした。 それは、肉体との結界という意味ですから、すさまじいものがありますが。 かなりシャーマンな意味がある日本独特の変な風習です。 宮城県にも三大稲荷の竹駒神社があります。 三条小鍛冶が刀を鋳造したときに、稲荷神が出現して手助けした話がありますが、 金蛇水神社のご神水で刀を造り、竹駒神社へ奉納した伝承がある。 刀を造る時に白鳥が舞う伝承もあることから、白鳥=刀となる。 また、出産とも関係しており、藁の縄をふって回し嫁の尻をたたくと子が授かるといった話もあります。 秦氏や賀茂家や鴨家もそうですが、鳥取部という鳥を扱う人たちのルーツが賀茂家といわれています。 ヤタガラスですね。 大伴氏は産鉄族というよりは、「お供していた」人たちなので、ちょっと違うかもしれない。 蔵王の白鳥信仰が伝わった場所に、萬蔵山があるのだと思いました。 上の方に、不思議なイワクラがありました。 ご神体のようです。 ----------------------------------------------------- 稲荷は、鉄の「鋳成る」からきている説もある。 元は、稲荷ではなく、伊奈利と書いたそうだ。 お稲荷さんは、ウカノミタマを祀るのですが、言霊でいうと「生まれる」のウにあたる。 「ウ」のコトダマ 「「いのち」は神が宇宙を造りはじめたときから存在しているが、「いのち」が物質に 宿ったのは、もちろん海ができたときである。 海が生命の母と言われるのは、このためである。」 海のウは、「うなる」言霊で、生みだす言霊となる。 ミのマ行は、ママのように母の言霊。 海は母であるという言霊。 それは子宮の胎水と考えられた。 海が汚れると子宮が痛くなるといった話をよく聞きます。 震災時、原発の水素爆発があった事。 震災では私も1年後くらいに子宮がおかしい事がありましたが、 かなり多くの女性が、婦人科系に痛みや違和感を感じていたそうです。 実際、私も病院にいったのですが医師は、不思議がってました。 子宮に異変を訴える人が多いと言っていたのを今でも覚えてます。 ウカノミタマは、古事記では「宇迦之御魂神」と書き、宇宙の魂。 日本書紀では「倉稲魂命」となり、高床式倉庫に保管される稲の意味。 「ウカノミタマは、いわゆる稲荷神社の祭神である。ところが、一般人の中には、 稲荷の祭神はキツネだと思っている人も多いのだ。 どうしてそういうことになってしまったのか。 それはキツネの古名ケツとケツカミとの通音関係から生じた俗信仰だ。」 「倉庫に保管していた稲をネズミが食べてしまうのを、 キツネや狼が追い払ったことで神格化された。 江戸時代の関東に稲荷神社が多いのは、その追われたキツネを追いだし封じ込めた 祠が仏教のダキニ天と習合し、カネ儲けの神として信仰されるようになった。」 ~オオゲツヒメのケ神に「気」があてられるのは、植物の葉が火(カ)の気をうけ、 大地に根をおろして水(ミ)を吸い取る。という炭酸同化作用をしているからである。」 「菅田正昭著:言霊の宇宙へ」から引用させて頂きましたが、やはり稲荷は狐ではない。 その本では、気は木であり、ケと同じ神であると。 ケ神が「高木神」だったという見解には納得。 高木神は、タカミムスビの神の別名になっており、カ行に植物的成長の現象と 生命力の発展がみられるのは、カ行のオトダマにムスビ(産霊)のチカラが働いている からなのである。 稲荷神社があまりよくないキツネ憑きなどと言われるようになったのは、 女性の参拝の仕方に問題があると思ってます。 本来の稲荷神の由縁を知らないからです。 女性のための神様なのに、女性たちがそれを理解していないから、 キツネとなって化けてしまう。 だから、私もお稲荷さんから遠ざかってしまった。 萬蔵稲荷神社は、いろんな気付きを与えてくれたので、お稲荷さんと少し近づけた感じがします。 ムスビの神であり、高木神であったことに繋がるとわかって、ホッとしました。 やはり「木」が「気」だけあって、なるほどね~と思ったものです。 よく山へ行くと、気になる木はいつもあります。 つい目がいってしまう人がいるように、つい目がいってしまう木がある。 神社のご神木ではなくて。 やはり、ここは神社よりも山(萬蔵楽山)がすごいんでしょうね。 途中、気になる木があって写真を撮ったのですが、カメラには一筋の光の柱が立っている。 写真には映らないのですが、紫色の光が映ることはあってもなかなか光の柱は映りません。 山そのものの「気」がすごいな、という感じを受けました。 ※ちょっと歪んでいるアカマツが気になった。 その山の気を発しているのは、木であって一本の木がたくさん森(モリ)となって盛りになる。 飯盛山という山名が各地にありますが、気が盛られている山という意味でもあり。 なるほど。そういう山は実家では武甲山にあたるのですが、崩しているけどね・・・。 そうなるとその土地はどんどんエネルギーが吸い取られるから、昔から事故にあったり伝染病をだしたり、 何かとよくない土地になってしまう。 昔の人はそういうことをよく知っていたから、修験者はそのような山を守っていたわけです。 山からの気を受けて生活しているのだから、その山を崩したらもうその気は受けられない。 仙台が守られているのは、太白山の気が強いからだと感じてます。 あの山は崩されることなく鎮座してますね。 小さい山ですけど、かなり気が強い盛りだな、と思います。 聖山を守ることは、その土地の暮らしを平穏にする意図があったのですね。 また、稲荷は、「稲成り生ふ」といい、「生子」といわれた。 峰に飛んだ白鳥がウナリ(うなり)ながら、子を産んだことから由来する。 うなり→いなりに転じた。 これは出産のことを伝えているのですが、山頂で子供を産んでいたということになる? 海で生むのは、ウカノミタマのワニ(爬虫類)。 山と海で産まれたものは、ウナる渦のごとくその気から物質化され命が誕生したことを伝えている。 神話のイザナギとイザナミが柱を軸に回転することを伝えている。 まさに、遺伝子ですね。 私たちの体に刻まれているDNAが、いろんなモノを生み出している。 知らないところでDNAが目に見えない形で、渦巻きになって宇宙に飛んでいるわけです。 それがきっと、エーテル体に刻まれて新しい命を宿しているかもしれない。 私には子供がいませんが、知らないところで、何かを生み出しているのかもしれない。 そんなことを想うと、人間はすごいのだな、と素直に感動。 -------------------------------------------------- 七ヶ宿の方へ戻る道途中に、「ヒダリマキガヤ」という天然記念物の樹がありました。 滋賀県、兵庫県に自生する珍しい樹だそうです。 このあたりも風情のある家があるのですが、人が住んでいないようで残念。 この道を「林道熊鷹線」といったんです。その道標がありました。 熊鷹社が伏見稲荷神社にあり、御祭神が熊鷹大神で、熊鷹(クマタカ)と言う鳥類の「鷹」が神様なんだそう。 あ~、鷹といえば大高山神社がありました。(大河原町) そして蔵王の白鳥があり、白鳥と鷹の融合の話をしてました。 たぶん南方と北方文化の融合とみてますが、 白鳥飛来の地が、砂鉄と関係していることも指摘されていることから、 鷹の鉄族と白鳥の鉄族という、異なる産鉄族の融合という話。 アラハバキと物部みたいな。 山形県に白鷹山という山がありますが、惹かれる山です。 藤原氏が(熊鷹大神)羽白熊鷹を信仰させるために、 稲荷神社と融合したという説があります。 もうこのへん、妄想するにユダヤっぽいんですね~。 だから秦氏なんでしょうね。 でも秦氏は日本人かもしれないよね。 純粋な日本人が日本列島に戻ってきた人も渡来人としてますが、帰化人といいます。 帰化した人が多くいたのですが、朝鮮半島では追いやられて(敗れて)日本に戻ってきただけで、 先祖のルーツは、結局、日本人です。 ということで、興味がある方は、まんぞうさん、おすすめです。 (特に女性にはよいのかも) 私はこの参拝から体調が良くなりましたよ。 肩コリ腰痛にはよいかも(単なる運動不足・・・) close

萬蔵稲荷神社の伝承
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(南東北) 神社
投稿日時 2017-04-27 00:40:01

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