京都府福知山市から丹後半島にかけては、一夜にして沈んだ大地、秦の徐福、浦島太郎などの、おそらく海人系のグローバルで謎めいた文化があります。そして、元伊勢伝承も色濃い地域です。神話上では、古く宮中に祀られていた天照大御神は、崇神天皇6年から鎮座地を求めて各地を転々としたとされます。…… more 最終的に伊勢に落ち着くまでに、一時遷座した伝承地は、元伊勢として残っているわけです。≪黄色ポイント・・・元伊勢外宮豊受大神社≫このお社は、福知山市大江町天田内に鎮座する静かなお社です。社伝によれば、天照大御神は崇神天皇三十九年に「別に大宮地を求めて鎮め祭れ」と神勅を下して大和国笠縫邑より当地に遷幸され、此の時同時に豊受大神を当船岡山に合せ祀られたのが当社の創祀であるとされます。これが現実なら、2000年以上前の出来事ですね。≪オレンジ色・・・元伊勢内宮皇大神社≫ここは元伊勢三社のひとつで内宮とされます。もちろん、天照皇大神を祀る古社です。千木は内ソギで堅魚木は１０本。左右に棟持柱があります。基礎に台石を用いる他は、伊勢神宮の古制と同じです。また、神宮は２０年毎に遷宮がありますが、当社には６０年毎の式年造替の定めがありました。そして周囲には、８０余の小宮が前後左右を囲んでいました。皇大神ゆかりの摂社の他、全国一宮など有験の社を集め、八方詣（八方除参り、八方開き参りともいう）などの信仰があるそうです。この元伊勢内宮から山道を下っていくと、天岩戸神社に至ります。 close

元伊勢内宮・外宮から、一夜で沈んだ冠島へ