ＪＲ・京阪石坂線「膳所駅」で下車、琵琶湖に向かって坂を下った辺りにある「義仲寺」、その名のとおり源平合戦で知られている源氏の名将「木曽義仲」と生涯義仲に思いを馳せた江戸時代の偉大な俳聖「松尾芭蕉」のお墓があることで有名な寺院です。源氏の木曽義仲、平家討伐に活躍しながらも陣を京に構…… more え、最期は頼朝に討たれるという生涯。法住寺殿の戦いで後白河法皇を幽閉し、一時は新政権を樹立、自らを征東大将軍と命じさせます。しかし、その頃既に義仲を討つために頼朝の大軍が京に迫っていて、宇治川で迎え撃つも大敗、敗走及ばず大津市の粟津で討ち取られます。彼の死後、愛妾であった巴御前が墓所近くに草庵を結び、日々供養したことにはじまる義仲寺ですが、その後荒廃し、1553年、近江守佐々木高頼が一寺を建立、「義仲庵」として再興を果たします。時は移り、義仲の生涯に思いを馳せた旅の俳人「松尾芭蕉」、最期も旅の半ば、大坂御堂筋の旅宿で自分の亡骸を義仲寺の木曽義仲の墓の近くに葬るようにと遺言を残して亡くなります。膳所（ぜぜ・ZEZE）に住んだ三年間、時折訪れた義仲寺、この日は翁堂の茅葺の屋根が残り雪で綺麗でしたから久しぶりに中に入りました。相変わらずの境内、ひっそりと寄り添うように並ぶ二人の墓、そして巴御前の塚、時に団体客が入ると狭い境内が大変なことになるようですが、寒い冬の朝ですからそんなことはなく、落ち着いて拝観させていただくことができました。 旧東海道に面する山門 翁堂 木曽義仲の墓と翁堂 松尾芭蕉の墓 巴御前の塚 境内 芭蕉句碑「ゆく春をおうみの人とおしみける」 close

近江　義仲寺　　2017/01/24