神宮外苑再開発に元首相の詳細

神宮外苑再開発に元首相
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記事タイトル 神宮外苑再開発に元首相
概要

 老朽化した野球場やラグビー場を建て替える明治神宮外苑(東京都新宿区)の再開発が注目されている。 樹齢100年に及ぶ木々の伐採や高層ビルの建設を伴うため、慣れ親しんだ景観が損なわれると反対する意見もある。 神宮外苑は、明治天皇の世を記念して造営された。 渋沢栄一らが旗振り役となり…… more 、寄付や勤労奉仕といった民間の力を集め、1926(大正15)年に整備を終えた。 その中核は、明治維新の歩みを記録した絵画を展示する「聖徳記念絵画館」だ。 周囲に運動場を配し、活気に満ちた明治の気風を後世に伝える公園を創り出した。 再開発により、各地から集められた献木が伐採されると危惧する声もある。 一帯は練兵場の跡地で踏み固められた地層もあり、たまった水で根腐れを起こす樹木の植え替えも必要だ、という話も聞く。 東京の中心に神宮外苑のような開かれた空間が存在するのは奇跡的なことだ。 希代の都市遺産を残した先人たちは伝統と革新を生かした国づくりに努めた。 1世紀を経ての再開発もそうした姿勢に根ざして進められるといい。[写真]再開発の計画がある明治神宮外苑。野球場とラグビー場を建て替え、国立競技場を中心とした新たなスポーツ拠点として整備するという(1月7日、本社ヘリから)読売新聞、2022/03/28 16:30神宮外苑再開発根ざす姿勢(編集委員 沖村豪)https://www.yomiuri.co.jp/koushitsu/20220328-OYT1T50091/★ 独自の調査で明らかになった1000本の伐採 まずここまでの経緯を、取材を続けている東京新聞経済部の森本智之記者に聞きました。明治神宮外苑地区の再開発計画が進んでおりまして、それに伴って敷地内にある樹木が、およそ900本~1000本程度伐採される可能性がある、ということが浮上しています。再開発するという計画自体は、ここ数年のあいだ動いていた話なんですけれども、今年2022年の1月になって、大量の樹木が伐採される可能性がある、ということを、中央大学の石川幹子先生が独自調査で明らかにされ問題提起されました。このまま計画を進めるのはまずいのではないか、という問題提起だったんですけれども、東京都は2月9日に開いた都市計画決定で、この再開発計画を承認しました。早ければ年度内にも着工される予定なんですけれども、樹木がどのようになるのか、というのは今のところ、まだはっきりとは見通しは出てない段階です。 神宮外苑の再開発は、野球場と秩父宮ラグビー場の位置を取り替えて建て替える、というのが目玉でよく知られていますが、その陰で「実は高層ビルが建つ」とか、「1000本近い樹木が伐採されることになる」というのは、あまり知られていなかった。 昨年2021年12月14日に計画の図面が公表され、それを受けて中央大学の石川教授が、外苑を歩いて調査し、およそ千本の樹木が伐採される可能性があると分かった。「これは大変なことだ」ということで、説明を求めたところ資料が開示され、樹木の伐採や移植明らかになりました。 その後、5万人以上集まった伐採反対の署名を提出したり、都市計画審議会の委員の都議からも「議論が尽くされていない」と採択の延期を求 める意見が出ましたが、この計画は、2月9日に都に承認されました。 森本記者は、新国立競技場ができる前から、外苑をたくさん歩いていたそうですが、外苑の樹木は、幹も太くて、背も高くて、緑も青々していて、これを切ってしまうというのは、地域の魅力が逆に失われるのではないかと危惧している、ともおっしゃっていました。★「100年以上のものもある」ではなく「ほとんど100年以上」! では、外苑に立つ樹木はどんな木なのか、伐採・移植について独自の調査を行った、中央大学研究開発機構の石川幹子教授にお話を伺いました。 神宮外苑の樹木って、色んな方が、献木っていうんですかね、ここにふさわしいだろう、ということで、大正の15年までに植えたものですから、もうどれも立派な木なんですよ。その当時、苗木を植えたんじゃないんですね。写真を見ますと、もう立派な木を外苑に持って来たわけなんです。ですから、外苑のいわばこう風景を作っている、一番大事な木は、「100年以上のものもある」じゃなくて、「ほとんど全部100年以上」です。 そして、移植ね。移植はね、新国立競技場、あの時に1756本ほどあったんですね、木が。きち~んと、美しいカタチで移植された木が何本あったか、想像できます?たった3本ですよ。同じ外苑で、移植をして本数を増やしますよ、という約束で作られた森の現状がそういう現状、ということです。 神宮外苑は国民からの寄付により1926(大正15)年に完成した近代的な都市公園とされ、献金のほか、ボランティアが造成工事にあたり、3000本の樹木が献木された。 石川先生は、明治神宮外苑が出来た当時の資料の原本をたくさんお持ちで、例えば、「全国のどこから何本の木が届けられたか」「どこの鉄道会社が、木を運ぶ際の運賃を半額にして協力したか」なども教えてくださいました。 本当に全国に人の協力でできた森なんですね。 ちなみに、この資料に、明治神宮奉賛会という作った方々の名簿があり、石川先生は、「会長が徳川家達さん、副会長が渋沢栄一さんと三井八郎右衛門さん。八郎右衛門さんは、今、再開発しようとしている三井の大事な方ですよね。八郎右衛門さんが作った森を100年経って、と思うんですけどね」とおっしゃっていました。本当にそうですよね。 そして、新国立競技場建て替えの際に、180本は移植して残す、という約束だったが、これは本数だけで、樹形や年輪など、どういう内訳で移植するかは明記されておらず、工事のあとに歩いてみたら、元の形のように移植されたのはたった3本だった!★ 2022年の今、こんな再開発の進め方でいいのか? 今回も、都と事業者は、樹木は可能な限り移植したい、保存したい、と言っていますが、森本記者は、新国立競技場の建て替えのときの取材も踏まえて、額面通りに受け取っていいか疑問だ、と話します。 国立競技場建て替えるときに、あれだけ景観に配慮しますという話になったにも関わらず、その舌の根も乾かないうちにですね、これほど大規模な再開発が行われ、かつ樹木もこれだけ切られることになる。で、それに対しては、本来、東京都の風致地区条例をもってですね、開発を規制して、緑地を守る立場の東京都も、一緒になって開発に邁進しているように、取材してる側からは見えるわけですね。そうするとですね、都心の緑というのは、いったい誰が守るんだろうか、と。で、かつ地元の住民からも、そんな話は聞いてなかったというような話が、聞けばいくらでも出てくるわけですね。これが、SDGsとか叫ばれてる2022年になって、こういう再開発の進め方でいいのか、と、かなり僕も驚いています。 民間事業者が開発して利益を、というのは当然。 しかし、そういう開発を制御して、オープンスペースの緑を守るのが自治体の仕事のはずなのに、都の姿勢には違和感を感じる。 また、住民が知らない、という点からも情報開示の点で問題があるのでは、と、指摘をし、都民や住民、利用者の声が高まれば、状況の改善のきっかけになると信じて記事を書き続けます、とおっしゃっていました。 ちなみに、石川先生は、木も切らず、再開発もできる、双方良しの画期的な方法を考えている最中、とのこと。 ぜひこの画期的な案を提出していただき、都や事業者もしっかり聞く耳を持って、再開発と言うとすぐ木を伐採、ではなくて、本当の意味で『新しい外苑』を目指してほしいです。東京新聞、2022.03.28神宮外苑の再開発で1000本の樹木が伐採!?(取材・レポート:近堂かおり)https://www.tbsradio.jp/articles/52466/「この一帯を再開発できたら、スポーツ施設とオフィスビルなどからなる都内有数の一大ゾーンができる」―― 伊藤忠商事東京本社(港区外苑前)の幹部社員が部屋のガラス窓から見える秩父宮ラグビー場や神宮球場などに視線を移しながらつぶやいた言葉を筆者、橋詰雅博は20数年過ぎた今でも鮮明に記憶している。 伊藤忠や三井不動産、日本スポーツ振興センター、宗教法人・明治神宮などが事業主となった明治神宮外苑前地区の再開発案が都市計画審議会で2月に承認された。 日本初の景観を守る風致地区に指定され100年近く〝緑のオアシス〟を都民に提供してきた神宮外苑は、樹木が伐採され再開発で一変する。 高さ190㍍と185㍍のオフィス・商業施設が入る高層ビル2棟や80㍍の宿泊・スポーツ関連施設ビル、60㍍のホテル併設の神宮球場、55㍍の秩父宮ラグビー場などが2036年までに建設される見込み。国策と住民を退去 引き金は国立競技場の建て替え。 ラグビーW杯会場(建設が間に合わず実現できなかったが…)とオリンピックメイン施設という口実で、高さ制限など各規制が大きく緩和された。 また都は「国策」を理由に都営霞ヶ丘アパートから強制退去を求めた300世帯の大半は、2016年1月までに別の都営アパートに移った。 新国立競技場(高さ49㍍)の収容人数を8万に広げたのは、邪魔な霞ヶ丘アパートを取り壊すためといわれている。展開は急速度で 都が2019年に正式公表したこの再開プロジェクトには「森喜朗元首相が深く関与している」と指摘するのは『亡国の東京オリンピック』(文藝春秋、2021年9月)の著者でジャーナリストの後藤逸郎さんだ。 森元首相が日本ラグビーフットボール協会会長のときの2009年7月に2019年ラグビーW杯開催が決定した。それ以降から物事が速いスピードで動き出した。2010年末に都は国立競技場一帯のスポーツ・クラスター構想を発表。JOC(日本オリンピック委員会)は2011年に2020年オリンピックへの立候補をIOC(国際オリンピック委員会)に申請した。翌年の2012年5月に当時衆議院議員の森元首相は都の佐藤広副知事、安井順一技監と議員会館で面談している。面談メモが都議会で暴露され問題になったが、私も情報公開請求で一部黒塗り資料を入手した。この時点で今の神宮外苑再開発案は固まっていた。(後藤さん)采配するうま味 面談メモのおよその中身は――。 副知事と技監が神宮外苑再整備の概要を森元首相に説明。 そして森は「(霞ヶ丘アパートの)住民の移転は大丈夫か?」と質問。 副知事は「他の都住に移転してもらえるために国策として計画を進めていく」と答える。 さらに森の「(オリンピック招致)が✕になったらどうする?」の質問に、二人とも神宮外苑全体の再整備を前提に進めると応じた。 最後に森は「すばらしいよ。あと15年は長生きしないと」と述べた。 森元首相の動きについて後藤さんは「彼は文教族やスポーツ行政のドンとして国会議員時代以上の政治力を発揮してきている。だから『森さん、森さん』と人が寄ってくる。頼み事を受け入れ差配するというのは他には代えられないうま味だと思う。彼自身、権力そのものですから『オレのところに話を通すだろう』くらいに思っている」と話す。 結局はラグビーW杯もオリンピックも国内最大級の再開発を促進するための〝道具〟に過ぎなかったのではないか。※ JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2022年3月25日号[図解]再開発の予想図日本ジャーナリスト会議(JCJ)、2022年04月02日神宮外苑再開発森元首相が”暗躍”緑奪い、高層ビル次々ラグビーW杯・五輪も口実(橋詰雅博)http://jcj-daily.seesaa.net/article/486252121.html close

神宮外苑再開発に元首相
サイト名 山歩クラブ
タグ 日記 神社
投稿日時 2022-04-06 14:20:16

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