霊鑑寺から、同じく鹿ヶ谷（ししがたに）にある住蓮山 安楽寺に着いたのは4時少し前。そろそろ閉門の時間です。入口でお伺いしましたら、拝観させていただけるとのこと。ありがたい明治25年建立の茅葺きの山門です。御朱印はいただきたかったので、こちらの御朱印所で先にいただきました。法然上人…… more 御旧跡です。閉門間近ということもあるのでしょうが、哲学の道の喧噪から隔絶された、ひっそりとしたお寺です。実際、派手さのない落ち着いた庭園で、目を惹くのはしだれ桜が一本。でもこれが実に素敵です。住蓮・安楽上人供養塔庭園を拝見していたら、本堂のほうから、お坊様がどうやら私を呼んでいらっしゃるよう。本堂の拝観ができるようです。本堂には椅子が用意してあり、私を含め4名。立派な阿弥陀如来がお祀りされています。そうすると、お坊様がお寺の由来をご説明してくださいました。浄土宗の開祖・法然上人の弟子である住蓮上人と安楽上人が鹿ヶ谷草庵を結んだのがお寺の始まりです。後鳥羽上皇に仕えていた女官の松虫姫と鈴虫姫は、清水寺で聞いた法然上人の説法に感銘を受け、密かにに鹿ヶ谷草庵に出家します。後鳥羽上皇は激怒し、念仏の教えを説く僧侶を弾圧。住蓮上人と安楽上人は処刑され、法然上人は讃岐に、親鸞聖人は越後に流罪となりました。流罪から帰京した法然上人は、二人の上人の菩提を弔うため草庵を復興、住蓮山安楽寺としました。本堂内に、住蓮上人像、安楽上人像、松虫姫像、鈴虫姫像があり、お参りさせていただきました。中庭午後4時を過ぎました。松虫・鈴虫両姫供養塔や、くさの地蔵菩薩（皮膚病、腫瘍、病気平癒）の地蔵堂など、ゆっくり参拝したかったのですが、時間切れです。お寺カフェもあるようで、ぜひまた公開日に訪れたいです。閉門です。哲学の道はまだまだ混雑です。ソメイヨシノとは違う、白い桜も美しかったです。帰りもまた混雑したバスに1時間…。次回、京都でお花見をしたいと思ったら、訪れる日と場所はよく考えます(;・∀・)（4月2日参拝） close

法難の僧を供養するお寺 哲学の道 安楽寺