今回訪れたのはこちら三井寺です。【所在】滋賀県大津市園城寺町246【山号】長等山【宗派】天台寺門宗【開基】大友与多王【本尊】弥勒菩薩【園城寺（三井寺）】園城寺（三井寺）は、天台宗寺門宗の総本山で、古くから日本四箇大寺の一つに数えられています。その歴史をひもとくと、天智・弘文・天武…… more 天皇の勅願により、弘文天皇の皇子・大友与多王が田園城邑を投じて建立され、天武天皇より「園城」の勅願を賜り、「長等山園城寺」と称したのにはじまります。俗に「三井寺」と呼ばれるのは、天智・天武・持統天皇の産湯に用いられた霊泉があり、「御井（みい）の寺」と呼ばれていたものを、後に智証大師が、当寺の厳儀・三部潅頂の法水に用いられたことに由来します。長い歴史の上で、当寺は再三の兵火にあり焼失しましたが、豊臣氏や徳川氏の尽力で再興され、現在も国宝・重要文化財・名園など貴重な寺宝を数多く伝えています。（三井寺リーフレットより）まずは三井寺近くの観桜スポット、琵琶湖疏水ですが満開はもう少し先の様でした。それでは仁王門から入りましょう。【仁王門】宝徳四年（1452）の建立。浄域への表門として慶長六年（1601）、徳川家康により甲賀の常楽寺より移築、寄進された。（三井寺リーフレットより）参道を進み、石段を登るとその先には金堂。国宝です。【金堂】当寺の総本堂。本尊の弥勒仏は天智天皇が信仰されていた霊像で、秘仏として静かにまつられている。現在の建築は、豊臣秀吉の北政所により慶長四年（1599）に再建された。桃山時代を代表する名建築として知られている。（三井寺リーフレットより）本堂からの眺め。桜は見頃ですが、人の多さはどうしようもありません。正面から桜と。続いてこちらへ向います。一切経蔵です。【一切経蔵】室町初期の建築で、慶長七年（1602）、戦国大名・毛利輝元により山口県・国清寺より移築、寄進された。堂内には高麗版一切経を納める回転式の八角輪蔵がある。（三井寺リーフレットより）八角輪蔵です。一切経蔵の横には三重塔。写真を撮りづらい所に建っています。【三重塔】慶長六年（1601）に徳川家康が三井寺に寄進した仏塔です。もとは奈良県吉野の比蘇寺（現在の世尊寺）の東塔で、豊臣秀吉が伏見城に移していたものを再び移建しました。初重の須弥壇には、元和九年（1623）に京都七条大仏師・康温の制作になる釈迦三尊像を安置します。総高は約二十五メートル、三重とも縁に高欄をつけ、組物は伝統的な和様三手先ですが、二重と三重目の窓には珍しい菱格子が入っています。軒深く三重の釣り合もよく、相輪の水煙などに中世仏塔の風格を伝えています。（三重塔 説明板より）潅頂堂。その前にある四脚門から。此処の桜の見頃はもう少し先の様です。満開なら雰囲気あるんですけどね。参道を進みましょう。えらい人ですが、まぁこれはこれで。提灯の先に見えるのは微妙寺です。こちらは衆宝観音と書いてました。今回の目的地である観音堂に到着です。こちらで手を合わせ、御朱印を頂きます。正面から撮りたかったんですけど、人が多すぎて無理でした。【観音堂】本尊は如意輪観音（重文・平安時代）で、三十三年ごとに開扉される秘仏。琵琶湖を眺望する境内には元禄二年（1689）再建の観音堂を中心に諸堂が並び札所伽藍を構成する。（三井寺リーフレットより）観音堂エリアからの眺望。石段を登った所から。伽藍から琵琶湖までを見渡せます。最後に桜を眺めて、仁王門へ戻り、三井寺のそぞろ歩きは終わりです。西国三十三所観音霊場の御朱印です。広大な寺域を持つ三井寺（園城寺）ですが、その歴史は天台宗内の寺門派と山門派の争い、つまり延暦寺との闘争の歴史です。延暦寺による焼討ち等による炎上・焼失を繰り返し、その度に復興してきたことから、三井寺（園城寺）は「不死鳥の寺」と呼ばれるそうです。本質は「信仰の違い」なんでしょうけど、それに名を借りた政治的思惑が絡んだ争いは昔も今も変わらない。そんな気がします。にほんブログ村にほんブログ村 close

三井寺　ー西国三十三所観音霊場・第十四番札所ー