三輪山と大神神社は、日本における神社信仰の原点ともいえるお社です。大神神社は記紀神話に「祟りの神」として登場し、ヤマト王権の成立と深くかかわることは確実です。背後の三輪山は美しい山容で、頂上には聖なる岩石を寄せ集めたような磐座群があります、富士山や白山などの山岳信仰を別枠とすれば…… more 、一般に神体山は、上り下りに数時間から半日程度かかる里山が多いと思います。三輪山なら高低差が350m程度で、往復二時間ちょっと。しかし、五分から十分ほどで登れる、山と言うより丘のような神体山もあります。　　☆兵庫県丹波篠山市福井には、平野部の中にこんもりとした小山があり、その麓に神社が鎮座していました。（ウィキペディアより）神社背後の宮山に磐座があるということで古くから有名な、櫛石窓神社（くしいわまどじんじゃ）です。式内名神大社で、日本の伝統信仰や神社史を研究する者にとっては、マストなお社といえるでしょう。森の中の、神秘的なお社です。（主祭神）櫛石窓命、（くしいわまどのみこと）（配祀神）豊石窓命（とよいわまどのみこと）大宮比売命（おおみやひめのみこと）社務所付近にも、磐座らしき岩がありました。本殿は境内の奥、斜面ぎりぎりにひっそりと建っています。社殿背後は、「宮山」と呼ばれる高さ約30メートルほどの丘です。この頂上付近には「霊岩（みたまいわ）」という白い岩があり、古代祭祀の磐座とされています。麓から、すでに白い磐座の一部が見えます。望遠で撮りました。道はありませんが、がむしゃらに登れば、ほんの数分で登れるはず。しかし、ここはこの地域の神聖な場所であり、禁足地として進入禁止です。ネットにはたくさんの写真が出回っているですが・・・。私たちはあちこちで無礼なことばかりしているので、今回は遠慮しました。かなり昔のプリント写真は所持していますので、鮮明さがありませんが、それをコピーして載せます。　　☆このお社のように、背後のコンパクトな丘に磐座があるお社も少なくはありません。例えば島根県雲南市大東町の坂本神社。境内には磐座がいくつもあります。ただし背後の山には登山路がなく、中腹や頂上に磐座があるかどうかを確認することはできません。おそらく頂上にはかなりの磐座があると思うのですが・・・このように、山岳信仰とまでは呼べず、神体山信仰とも考えられていない、こんもりと低い丘が、実は重要な信仰の場であったという場所は日本全国にたくさんあるようです。四苦八苦のネタ探し、三つクリックしていただくと元気が出ますので、よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

大神神社と櫛石窓神社