各地に岩上神社というお社があります。岩上＝岩神であることはいうまでもありません。その多くに、磐座あるいは石神が祀られています。例えば、石川県小松市岩上町に鎮座する、岩上神社。『郷村名義』にはこの村の宮の上に大岩あり、よりて岩上村という。この烏帽子岩、岩上村にあり、高さ十五間程にて…… more 形、烏帽子ににたり。古へはこの岩を神と崇め、村名の文字、岩神村と書きよし。と書かれているそうです。それにしても、なんだか人の顔のようにもみえるのですが・・・前回、前々回と画像を載せた、兵庫県淡路市一宮町柳沢の岩上神社も、目を見張る巨岩でした。兵庫県宍粟市山崎町山崎上ノ上にある岩上神社も、なかなか神秘的なお社でした。ここには、こんな伝説がありました。今から７００年近い昔、夏の土用の頃になると毎夜毎夜すさまじい光が空に放たれ、里の人たちが恐れ戦いていました。修験者が光をたどって来るとこの大岩が光を放っていたため、祈祷を行ない社殿を建ててこの地の守り神として崇めるようになったとのことです。あるいは村人が、この地に社を建てるよう神仏が告げる夢を見たともいわれます。尋常ならざるもの・・・村人たちは、巨岩累々たるこの地を、神のおわす聖地と古くから信じたのでしょうね。こちらは、上の岩上神社からそれほど遠くない、塩田に鎮座する岩上神社です。　☆今回、一見したところ何も目立ったもののない、ひっそりとした岩上神社を見つけました。京都府南丹市日吉町保野田宮ノ上の岩上神社です。創祀は元禄六年（1693）。御祭神は大山咋命で、創建時は岩上大権現と称したそうです。見かけはごく普通のお社ですが、鳥居の近くまで来た時、この岩に神さんが降りてくるんやで・・・そんな声が聞こえてきました。えっと思って石段の上を見上げると、お孫さんにこの神社の事を教えておられるらしい男性と、可愛い少年の姿が見えました。休日だったので、都会からお孫さんが田舎へ来たという感じでした。神さんが降りてくる岩・・・いったいどこなのか、私たちも境内に上がって探しました。こんな岩がありました。しかし恐らくは、舞殿の後ろの、この岩でしょう。よく見ると、ご神木のような大きな根に密着しています。さらに石段を上がると、本殿があり、そしてその前には、先ほどの岩の上部が見えます。まるで、人の腕のような太い根に、岩がぐるりと抱かれているような構図です。何とも不思議な光景でした。巨大でも、荒々しくもありませんが、木の神様と岩の神様が、ここでは大変仲の良いカップルのように見えます(^^♪後で調べると、岩上神社の裏山山頂には、応永七年（1400）創祀で大物主命を祀る金刀比羅神社があったそうです。のちに合祀されたようですが、頂上には未知の奥津磐座があるのかもしれませんね。四苦八苦のネタ探し、三つクリックしていただくと元気が出ますので、よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

岩上神社（南丹市）・ご神木に抱かれた岩神様の奇観