－金閣寺（北山鹿苑禪寺）－・京都市北区金閣寺道１・京都市営バス「金閣寺道」バス停から徒歩２分久しぶりに金閣寺に行ってみたくなりました。前に来たの十年以上も前だったと思います。総門の前は綺麗な新緑に包まれて修学旅行の学生達の声が響きます。庭園の中に入っていくと樹々の間からきらびやか…… more な金色が見えてきます。そして鏡湖池の畔、舎利殿の全容を目の前にします。思わず息をのむきらびやかさ、類を見ない美しさに魅了されるのです。右手にある方丈の庭にあるのは義満公お手植えとされる「陸舟の松」。高く張った帆に風を受けて舟の舳先を西に向けるよう刈り込まれています。金閣を西方浄土に喩えそこに向けて漕ぎ出す様を表しているのだといいます。舎利殿の先にある湧水は銀河泉と称されます。義満公がお茶の水に使ったと言われる泉には今も清水が湧き出します。ここは虎渓橋（こけいきょう）と呼ばれる石段。中国の故事にある虎渓三笑からその名が付けられたといいます。その石段に沿った趣深い竹垣は金閣寺垣という様式で印象に残るものです。こちらは龍門滝と言われ、やはり中国の故事である登竜門に由来します。水流の勢いが強い黄河の中流まで昇ってきた鯉は神仏に選ばれた鯉。そんな鯉に見立てた鯉魚石（りぎょせき）という石が置かれています。境内の小高い場所には樹木に囲まれた安民沢と言われる池があります。金閣寺のある場所は元は西園寺家が山荘を営んでいたところです。それを足利義満公が譲り受けました。安民沢は西園寺家の時代からの遺構だといわれます。池の中の石塔があるところは白蛇の塚と言われ同家の鎮守とされます。安民沢の先には夕佳亭という茶室があります。その名前には夕日に映える金閣が特に佳いという意味があるそうです。江戸時代に茶道家の金森宗和により造られたものでになります。今回は機会を得て、金閣寺をゆっくり参拝することができました。皇室を招き、守護大名や公家貴族が集い、明の使節を歓待したという北山殿。舎利殿の前に煌びやかな装束で立つ義満公に思いを馳せます。 人気ブログランキングへ close

［京都市北区］金閣寺