近隣のJRの駅からは、それぞれタクシーでのアクセスになります。交通の便が良いところではありませんが、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市の香取神宮とともに"東国三社"に数えられる歴史ある神社です。 社伝では、第15代応神天皇の代に日川の地(にっかわ：現在の神栖市日川)に…… more 創建されたとのこと。807年(大同2年)4月13日、藤原内麻呂により現在地に移されたと伝えられています。｢日本三代実録｣では”於岐都説神"、また、1321年(元亨元年)の古文書で"おきすのやしろ"と記されています。この"おきつせ/おきす=沖洲"という古称から、香取海に浮かぶ沖洲に祀られた神であると考えられています。 祭神が久那戸神(岐神)、天鳥船命であることからも水上交通の神であることが示唆され、鹿島・香取同様に東国開発の一拠点であったとも考えられています。 古くから香取神宮、鹿島神宮とともに"東国三社"と称されていましたが、地理的な関係から鹿島神宮の影響が強く、鹿島神宮の摂社とみなされていました。鎌倉時代の｢鹿島社例伝記｣や室町時代の｢鹿島宮年中行事｣から、鹿島神宮との密接な関係性が指摘されています。また、朝廷からの崇敬を受け、元寇の際にも国家安泰を祈願するために勅使が派遣されたそうです。江戸時代には徳川家から崇敬され、1604年(慶長9年)に鹿島神宮領から14石が給されました。また、"下三宮参り"と称して関東以北の人々が伊勢神宮参拝後に東国三社を巡拝する慣習があったともされています。参拝客が利用する息栖の河岸は利根川水運の拠点として江戸時代から大正時代まで栄えたそうです。1868年(明治元年)と1871年(明治4年)には勅使が派遣されました。 常陸利根川沿いの大鳥居(一の鳥居)の両脇に設けられた2つの四角い井戸"忍潮井(おしおい)"は、それぞれの井戸の中に小さな鳥居が建てられ、水底を覗くと2つの瓶を見ることができます。これは"男瓶(おがめ)"と"女瓶(めがめ)"と呼ばれ、1000年以上もの間、清水が湧き出し続けているとされています。この忍潮井は、伊勢の明星井(あけぼのい)、京都の山城の直井と並び、日本三霊泉のひとつとされています。女瓶の水を男性が、男瓶の水を女性が飲むと2人は結ばれるという言い伝えがあり、縁結びのご利益もあるとされています。現在忍潮井の水を直接飲むことはできませんが、境内の手水舎の奥にある湧き水は、忍潮井と同じ清水で、お水取りをすることができます。   御朱印2017年(平成29年)11月1日拝受  息栖神社(いきすじんじゃ)御祭神：主祭神　 久那戸神(くなどのかみ)　　　　相殿神　天鳥船命(あめのとりふねのみこと)　　　　　　　　住吉三神(すみよしさんしん)[上筒男神、中筒男神、底筒男神の総称]御利益：交通安全、家内安全、海上安全、作業安全など近隣の駅：小見川駅(JR)徒歩タクシー10分　　　　　鹿島神宮駅、潮来駅(JR)タクシー20分社務所受付時間：8時30分～16時御朱印受付時間：9時～15時30分 公式サイト息栖神社 (ikisujinja.com) close

息栖神社の御朱印