浅草界隈を少し散歩しようと、伝法院通り……の側に見つけた鎮護堂。扉が開いているのでお参りさせていただきたいと思います。お堂があり、左にお地蔵様、右に狸？？お堂には…「鎮護大使者」という提灯。門のところにも、「鎮護大使者」という奉納旗が出ていました。浅草寺・伝法院のあたりに狸が棲み…… more ついて、いたずらをしていたと。浅草寺貫主・唯我韶舜（ゆいがしょうしゅん）大僧正の夢枕に狸が現れ、「祠を建てて保護してくれれば、伝法院を火災から守る」というお告げがあり、明治16年（1883）、伝法院内の当地に鎮護大使者として「おたぬきさま」を祀ったのが鎮護堂ということです。伝法院と鎮護堂は、関東大震災や東京大空襲からも焼失を免れたという、霊験あらたかなおたぬきさまですお堂の窓から覗かせていただくと…奥に祠が見えました。地蔵堂真ん中のお地蔵様が加頭（かとう）地蔵尊で、破損した頭部を繋いであり、「首がつながる」ことから、サラリーマンからの信仰を集めるそうです(＾◇＾)手水鉢（人気の泉）明治13年（1880）、歌舞伎の市川一門により奉納されました。「たをぬく」おたぬきさまは、学芸成就のご利益があると、役者や芸能人にも信仰されています。鎮護堂の神木・公孫樹（イチョウ）樹齢400～500年。焼夷弾を浴びながらも東京大空襲から鎮護堂を守ったイチョウの木です。水子地蔵尊木々の隙間からお庭が見えるのですが、浅草寺の本坊の伝法院の庭園です。伝法院は通常非公開で、庭園は小堀遠州による廻遊式庭園で、国の名勝庭園です。不定期で特別公開されることがあるそうなので、訪れてみたいです。（6月19日参拝） close

伝法院を火災から守る「お狸さま」 浅草寺 伝法院 鎮護堂