今回訪れたのはこちら金剛三昧院です。【所在】和歌山県伊都郡高野町高野山425【宗派】高野山真言宗【開基】北条政子（発願）【本尊】愛染明王【金剛三昧院】源頼朝の妻政子は頼朝亡き後、入道して二位禅定如実となり、先に建てた禅定院を金剛三昧院と改称し、行勇禅師を住持とした。筑前粥田庄など…… more の荘園を寄進してここに学問をおこした。境内に勧学院を建て秋田城介泰盛などの尽力によって高野板の密教経疏を刊行して密教学を興した。境内には国宝多宝塔、重文経蔵、四社明神、客殿等の指定建造物がある。（境内説明板より）こちらが表門。扁額「毘張尊」を眺めつつ、入ります。正直、「尊」しか読めません。表門を潜るとすぐ目に入る、大石楠花。平地よりやや遅く見頃を迎えます。ほんまは金剛三昧院さんを訪れる予定ではなかったんですけど、天気予報に反して雲ってそうだったので、すっ飛んできました。大石楠花の反対側はこんな感じ。石楠花は後にして、まずは客殿に入りましょう。客殿の廊下からも大石楠花が目に入ります。中庭の石楠花は見頃を終えていました。中庭の石楠花と大石楠花の両方の見頃を楽しむには、頃合を見計らって2回訪れる必要があります。客殿を外から。大石楠花前に戻ってきました。満開は数日先だと思いますが、この時でも見応えは十分です。欲をいえば一雨欲しかったですが。経蔵は令和2年の台風被害の修復工事中。費用を捻出する為クラウドファンディングを実施されてた様ですが、目標額に達したのでしょうか。重要文化財ともなると色々難しいみたいですね。では、本堂へ向いましょう。本尊は愛染明王。北条政子が頼朝公の死に際し、運慶に作らせたと伝わります。大石楠花と本堂。全体的にもう少しボリュームがあってもいいと思いますが、やはり今年は裏年なんでしょうか。多宝塔に来ました。往時には東西二基の多宝塔が建ちましたが、現在はこちらのみです。【金剛三昧院多宝塔】この多宝塔は、源頼朝、実朝の御霊を供養するため、西暦1223年（貞応2年）頼朝の妻北条政子により建立されました。現在、高野山に現存する最古の木造建造物で、鎌倉様式を残す数少ない建物のひとつです。西暦1952年（昭和27年）4月に国宝に指定され、また、西暦2004年（平成16年）7月には、世界文化遺産に登録されています。（境内説明板より）囲む柵はありません。和歌山県や奈良県は文化財に対してややおおらかなところがある様な気がします。（勿論良い意味で）多宝塔の横には花海棠。海棠桜とも呼ばれます。見頃は終えつつありますが、可憐に花を咲かせていました。花海棠と多宝塔。最後にもう一度大石楠花を眺めて、表門へ戻り、金剛三昧院のそぞろ歩きは終わりです。金剛三昧院の御朱印です。3代で絶えた、源氏将軍。その栄枯盛衰を見つめた北条政子。夫と子を亡くした悲しみはいかばかりか、心中察するに余りあります。その菩提を弔う為に建てられた金剛三昧院の境内に咲く石楠花に北条政子を重ねてしまうのは自然なことなのかもしれません。にほんブログ村にほんブログ村 close

金剛三昧院