古代史上の二大巨人の【かいき】（2022.3.20）＜コース＞　春の青春18きっぷ使用【往路】JR大阪(6：21) → (快速) → JR近江八幡(7：39)駅前駐輪場→ レンタサイクル30分 → 長命寺港 → 徒歩15分 → 長命寺 → レンタサイクル15分 → 願成就寺 → …… more 京街道門前通 → 本願寺八幡別院 → レンタサイクル5分 → 新町通り → 旧伴家資料館 → レンタサイクル10分 → 近江八幡駅前【復路】JR近江八幡 (15：09) → (新快速) → JR大阪 (16：13)姨倚耶山 長命寺（西国三十三ヵ所第三十一番札所　聖徳太子霊蹟第三十五番）808段を上った先にある山門（冠木門）　石段を上り切ると山門。正式には冠木(かぶき)門と呼ぶそうですが、西国札所にしては簡素な造り。それが却って寺の古い由緒を表しているように思えます。門を過ぎるといよいよ境内。長命寺が町名にもなった名刹ですが、寺名の由来は808段の石段を登る事だけではありません。山門を過ぎて直ぐ左手にある書院この奥が庫裏になる。書院唐破風ここは拝観していない模様。水屋（手水舎）参道を挟み書院の向かいにある。水屋前から更に階段を上る　姨倚耶山長命寺(いきやさんちょうめいじ)は、『第12代景行天皇の20年、大臣である武内宿彌(たけのうちのすくね)が当山に上り、「寿命長遠諸願成就」の文字を柳の巨木に彫り、長寿を祈願。その甲斐あって宿彌は300歳以上の長寿を保ち六代の天皇に仕えた。　その後、聖徳太子が諸国歴訪の折、この山に来臨。柳の巨木に「寿命長遠諸願成就」の文字と観世音菩薩の御影を拝し感嘆されていると、巌の影より白髪の老翁が現れ、「この霊木で千手十一面聖観音三尊一体の聖像を刻み、伽藍を建立すれば武内大臣大いに喜び、諸国万人等しく崇敬する寺となるであろう。」 と告げ消え失せた。　太子は早速、尊像を刻み伽藍を建立。武内大臣の長寿に肖り長命寺と名付けた。その名の通り、参拝すると長生すると伝えられている。階段の先に見える本堂階段途中からの眺望正面が書院で右奥が庫裏。木立の向こうに琵琶湖が遠望できる。階段を上った先の正面に建つ本堂　唯、創建の事情については多分に伝説的。承和3年(836年)野洲郡仁保郷仁保寺の僧侶頼智が寺を再興とあるので、その頃に寺の基盤が出来、院政期に観音霊場として位置付けられるようになったと考えられる。　境内には武内大臣を開山として祀る護法権現社が祀られており、本殿は江戸時代後期の再建。その前にある拝殿は永禄8年(1565年)の墨書から、三仏堂へと続く渡廊下と共にその時代の建築とされる。護法権現社は入母屋造で檜皮葺、渡廊下は唐破風造・檜皮葺である。いずれも時代の特徴を表した簡素な造りである。　本殿奥には武内大臣の御神体とされる修多羅(すたら)岩が鎮座。また本堂裏には六処権現影向石があり武内大臣が修業し300年の長寿を得たとされる。これは古代の巨石信仰の名残と考えられる。』 とあります。境内から見た本堂と三重塔いずれも重要文化財である。本堂から渡り廊下で続く三仏堂、護法権現社拝殿、鐘楼（右から）境内から望む琵琶湖境内に建つ「琵琶湖周航の歌」の碑歌詞に長命寺が登場する。　一般には聖徳太子の開基で知られますが、その起源となった開山は武内宿彌。『古事記』では孝元天皇の孫、『日本書紀』では曽孫。景行・成務・仲哀・応神・仁徳の五代に仕え、新羅や熊襲と戦った古代史上の巨人。戦前のお札の肖像画にもなり、長い白髯の翁で描かれています。描いたのはイタリア人キヨッソーネと思いますが、一体誰をモデルにしたのでしょう？ 御神体の修多羅とは御経の意味、スーダラ節とは関係なさそうです。‘石の上にも三年’とはよく聞きますが300年とは桁違いの長さ。3年如きは【少ねぇ】と言う事でしょう。本堂東側にある武内宿彌御足跡御足跡近影本堂北側にある六処権現影向石影向石説明板護法権現社の北側にある修多羅岩修多羅岩説明板　自出や仕えた大王もそうですが、医学的に見ても300歳というのは不可能なので神話的な存在と言えます。唯、全くの作り事とも言えず、かつて何代もの大王に仕えた長寿の臣下が居たか、五朝に亘って勢力を振るった一族が居たのでしょう。もしかすると近江を基盤にしたかもしれません。　聖徳太子がここの開基となったのは、武内宿彌の長寿に肖ろうとしたからでしょうが、太子は622年に49歳で崩御。自身の長命はなりませんでした。三仏堂から渡り廊下で護法権現社拝殿へ重用文化財・護法権現社拝殿拝殿及び渡廊下の説明拝殿より見た渡廊下拝殿西側には池、北側には本殿が建つ　そんな事を考えながら、山門をくぐると直ぐ右手に書院があり、「武内」の表札が。帰路に通った駐車場の碑にも山主・武内と彫られていたので、長命寺の御住職であることは明らか。武内姓は【すくね】えとは言えませんが、やや出来過ぎの感があります。伝説の開基に【回帰】したことになりますが、これも【怪奇】現象でしょうか？拝殿から見た護法権現社本殿護法権現社由緒右奥に見えるのは天神祠護法権現社本殿長命寺御朱印（聖徳太子御遺跡）[参考書]滋賀県の歴史散歩〈上〉大津・湖南・甲賀新品価格￥1,320から(2022/7/8 21:01時点)武内宿禰(たけしうちのすくね)の正体 ---古代史上最もあやしい謎の存在新品価格￥1,321から(2022/7/9 22:04時点)卑弥呼と邪馬台国の真実 ～武内宿禰と出雲の伝承から～新品価格￥1,100から(2022/7/9 22:04時点)長寿の神 武内宿禰の復権 古代の偉人　復権シリーズ新品価格￥300から(2022/7/9 22:05時点)西国三十三所めぐり (楽学ブックス)新品価格￥662から(2022/7/8 20:59時点)草創1300年記念 西国三十三所新品価格￥1,466から(2022/7/8 20:59時点)西国巡礼 (講談社文芸文庫)新品価格￥1,210から(2022/7/8 21:00時点)神と仏の道をたどる 神仏霊場 巡拝の道 公式ガイドブック新品価格￥2,490から(2022/7/8 21:02時点)ランキングにポチっと応援頂ければ嬉しいです！神社・お寺巡りランキング御朱印ランキングにほんブログ村にほんブログ村 close

長命寺　武内宿彌と聖徳太子　（滋賀県近江八幡市長命寺町）　＜長命寺　其の弐＞