京都の稲荷山:三ノ峰から一ノ峰までの参拝の詳細

京都の稲荷山:三ノ峰から一ノ峰までの参拝
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記事タイトル 京都の稲荷山:三ノ峰から一ノ峰までの参拝
概要

「たまには、うみの顔を見せるにゃ〜」 うみの写真を1枚だけ載せて、伏見稲荷大社の続きなのです(笑) 休憩後に目指したのは三ノ峰・下社です。 この辺になると、私はゼーゼーはーはー言って写真を撮る余裕は無し。相方くんもさすがにちょっと疲れてきたのか、写真はあまり撮ってません。…… more なので、いきなり三ノ峰下社に到着!(笑) 三ノ峰は祠の下に竪穴式石室が残ると言われています。 秦氏が祀った一ノ峰から三ノ峰には古墳があるのだそう。そしてこの竪穴式石室からは、明治26年(1893)に二神二獣鏡と捩文鏡が出土しているみたいです。 三ノ峰下社に祀られているのは白菊大神で、今は稲荷大社の主祭神になっているウカノミタマ(宇迦之御魂神)のこと。 もしも古墳の石室に眠っていた人物が居たとして、その人物が秦氏の関係者だとするなら、その古墳の上にウカノミタマは祀らない気がする。朝廷によって鉄の神から穀物の神に変えられたということなのかなーと思っちゃいました。 でも何故白菊大神という名前なのかは謎だ。石室から出てきたのは鏡だけだったようなので、石棺は無かったのかな。調査がどんな状況だったのかは想像するしかない。 (国立国会図書館のデータベースで検索してみたんだけど、該当する書物・論文が見つからなかった。明治時代のものは難しい??) さて、次の社に向かいます! 少し歩いて見えてきたのは間ノ峰、荷田社。 荷田氏は秦氏の後裔みたい。この荷田氏に伝わる『稲荷大明神流記』によると、稲荷神の名前は「龍頭太」と言うんだそうな。山神であり、水神、龍神、雷神でもあったらしいよ。そして空海が修行中に出会ったという話もあるのだ。 ここの荷田社の鳥居は、全国でも2社しかない珍しい形の鳥居です。 奴彌(ぬね)鳥居って言うんだって。もう一つは、同じく京都にある錦天満宮の日之出稲荷神社とのこと。参拝したことのない神社です。 奴彌鳥居の特徴は、額束に合掌形の破風扠首束(はふさすづか)をはめ込んだ形となっているところらしいよ。額束部分に八の字の屋根っぽいのが付いてるのね。 鳥居部分の名称は下図↓を参照してくださいマセ。 荷田社の石造の鳥居は1917年(大正6年)に建てられたものらしく、わざわざ奴彌鳥居にするのだからちゃんと意味があるんだろうけど、そもそも奴彌鳥居そのものの云われを書いたものが見つけられませんでした。私が持っている神社本庁の本を見ても無かったんだよねえ。ただ、山王鳥居のような感じなら、山にまつわる神様がいることを表してるんだろうか?(山王鳥居は山王信仰の象徴) さて。お次は二ノ峰を目指すよ! 上りの石段はキツイよぉぉぉ!(笑) さらにゼーゼーと息を切らして到着したのが二ノ峰・中社です。 公式サイトを見ても、そっけないくらい「ここは青木大神と崇められています。」という一文で紹介が終わっている中社^^; ちなみに二ノ峰からはニ神ニ獣鏡と変形四獣鏡が見つかっているんだって。他の資料によると青木大神は本殿では佐田彦大神として祀られてる猿田彦のこと。馴染みのある神様の名前に変えられちゃってるねぇ(笑) 青木大神かぁ〜。青々とした針葉樹の木? そういえば公式サイトに「お稲荷さんのご神木は杉」って書いてあったな。伏見稲荷大社の「初午大祭」でも杉が関係しているわ。杉はスサノオさんにも絡んでくるんだよね。日本書紀に「ひげを抜いて撒いたら杉が成った」っていう箇所がある。青木大神=スサノオさんですか?w お次はいよいよ山頂にある一ノ峰・上社を目指します。 石段がまじできつくて、足が前に進まない。最後は相方くんが私の背中を押して石段を上ってくれましたよ(笑) あああ!見えたぁ〜! 一ノ峰・上社!! 嬉しい。山頂って書いてあるっ ここからは自力で頑張って上って参拝します。 一ノ峰にも古墳はあったんだけど、応仁の乱でほぼ全壊しちゃったようです。応仁の乱の凄まじさを実感しちゃいました。ここに祀られているのは末広大神という名前。この塚が建てられる前から信仰されてきた神様と公式サイトに書いてあるけど……うーん、謎の神様だなあ。 応仁の乱で戦場になった稲荷社。古墳が破壊され、おそらく存在したであろう縁起に関する資料も焼失してしまったのが悔やまれるね。戦争はホンッとやめてほしい! 戦争ダメ! 末広大神に初めましてのご挨拶をして「これからもいろいろ調べさせて下さい」って言ってきましたw * 此処に神を祀った秦伊侶具(いろぐ)。餅を的に見立てて射られた餅は白鳥と化して山の頂上に飛び去る。それを追っていくと、白鳥が降り立ったところに稲が生じていた。そこに伊侶具は三柱の神を祀り、それが稲荷大社の始まりと書かれている山城国風土記。 じつは山陰地方にも似た伝承があるそうな。金屋子神(鍛冶屋に信仰される神で一般には女神と言われる)が白鷺に乗って飛来したっていうもの。各地で金屋子神は鍛冶の指導をおこなったとされてるんだって。もしも伊侶具(いろぐ)の餅=白鳥=金屋子神なら、生じたのは稲じゃなくて鉄だよね。山の中に稲って不自然。 末広大神は本殿で祀られている大宮能売大神(アマテラスの侍女)と言うことになってるので女神。末広大神=金屋子神でも良いわけかぁ。。。 そんな妄想をして一ノ峰・上社をあとにします。 さあ、このあとはまだまだある社(やしろ)を参拝していくぞ! close

京都の稲荷山:三ノ峰から一ノ峰までの参拝
サイト名 Rongo-Rongo
タグ ふらり旅・イベント 神社
投稿日時 2022-08-06 01:20:10

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