伊勢市二見町江の、どこか懐かしい雰囲気を感じる街並みです。すると、家並みの間に、大きな岩が見えてきました。これが、猿田彦石です。特に説明板はありません。昔からずっとここにあり、周囲の街並みは変化しても、この岩はそのままの姿で長い年月を経てきたのでしょうね。狭い道の奥には、やや小さ…… more い岩らしきものも。さて、天孫降臨神話に登場する猿田彦神は、伊勢の古い太陽神ともいわれる、謎めいた神です。その猿田彦を祀る二見町の岩といえば、あの夫婦岩が有名ですよね。これに比べると、猿田彦石はほとんど知られていないようです。有名な夫婦岩があるのですから、猿田彦の岩が集落にぽつんとあっても、正直インパクトはありません。　　☆ところがもう一つ、重要な事実がありました。猿田彦岩から、五十鈴川（派川）を挟んだ反対側には、松下社というお社があり、その周辺には「猿田姫岩」があるということがわかりました。大きな三つの岩が三角形に位置していて、不思議な存在感なのだとか。それを知ったとき、ひょっとして、と直感して、地図で位置を確認しました。すると、意外なことを発見‼一直線に並んでいるのです黄色・・・夫婦岩紫色・・・猿田彦石緑色・・・松下社（猿田姫石）これは、単なる偶然ではないと思います。というのは、同じように猿田彦を祀る、三重県鈴鹿市山本町の椿大神社でも、山麓の神社境内と、背後の神体山頂上と、その奥の「奥の院の磐座」が一直線上に並んでいるのです。これは本殿。背後の神体山。これは奥の院の巨大な磐座。猿田彦の神に、線上に位置するという属性があるのなら、夫婦岩・猿田彦岩・猿田姫岩が線上に並ぶことには、かなり重要な意味があるかもしれません。少なくとも猿田彦岩か猿田姫岩のどちらかは、人為的に設置されたものだと思います。そのことは果たして、何を意味するのでしょう。伊勢の謎が、またひとつ増えた気がします。猿田彦の謎に興味を持っていただけましたら、クリックよろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

猿田彦石・伊勢神宮周辺の神々