兵庫県淡路市野田尾は、すれ違い困難なせまい道ばかりの山間部です。そこには、摩耶山鷲（重）峰寺というお寺があり、付近にはグーグルマップに「磐座」と記された地点があるのを見つけました。情報を得ようと、「淡路市　鷲峰寺　磐座」で検索しましたが、ジャストヒットする記事はありません。ほとん…… more ど知られていないようです。ふと想像しました。・・・磐座マニアの人たちが、淡路島の磐座や巨石信仰について話し合っているときに、「いやまあ、淡路島の磐座にもかなり行きましたが、ボク的には摩耶山鷲峰寺の磐座がいちばん謎めいていると思いますがね」などと、ちびまる子ちゃんに出てくる花輪君のような態度で口を挟めば、周囲は絶句すること間違いなし。よし、みんなが知らないなら、最初に行ってみよう・・・・どうも人間としてのスケールが疑われる動機ですが、まあそういうわけで行ってきたのです、はい。とはいえ、これでもかという狭い道ばかりで、最後は上のような坂道を上ることになりました。急傾斜で車幅ギリギリ。対向車が来たら万事休すですね。あきらめようと思ったとき、幸いにも軽トラが躊躇なく登っていきました。この後ろについていけば何とかなる、そう思って、ヒヤヒヤしながら上りました。しばらくすると駐車場はあったので、ほっとひと安心。お寺の本堂（庫裡？）では、地域の方二名とご住職らしき方で、法事が始まるところでした。挨拶すると、先に登って行った軽トラの男性が、お寺について笑顔で説明してくださいます。参拝のしおりもいただきました。お礼を言ったあと、まずはすぐ裏の山頂部へ。とくに磐座とかはありません。続いて、山門を潜って境内に入ります。よく見ると、さらに山奥へと道がありました。行ってみると、突然こんな巨石群が現われたのです。神社でいえば、奥津磐座群なのでしょう。ただし、目指す磐座は、麓に近いところのはず。先ほどの男性に聞いた場所を目指して、いったん狭い車道を下ります。そして車を置ける場所まで下って、歩いて登り直し、上の写真の場所から山へ入ります。そこにあったのは、なんだか人工的な配置に見える磐座群でした。ストーンサークルのようにも見えます。大きい岩を横から見ると、鏡餅のようです。お寺でいただいた「淡路島摩耶山ガイドブック」には、この磐座は「牛頭天王（天宮）」と呼ばれていて、疫病退散の神様だと記されています。それ以外の詳しい由来はわかりませんが、頂上部の岩が奥津磐座なら、こちらはおそらく辺津磐座なのでしょう。お寺に磐座（影向石）という構図はよく見かけます。原始神道・自然神道系の信仰があったところに、それを取り込む形で外来宗教たる仏教が入ってきたのでしょう。ケルト文化とキリスト教の関係ですね。というわけで、知られざる巨石・磐座信仰の紹介でした。三つクリックしていただくと、ネタ探しの元気が出ます。よろしくお願いいたします(^_^)/~にほんブログ村神社・仏閣ランキング close

摩耶山鷲峰寺の知られざる磐座信仰