◆基礎データ 山号 釈迦山（しゃかさん） 宗派 天台宗 本尊 十一面観音 創建年 (伝)推古天皇14年（606年） 開基 (伝) 聖徳太子 今から約1,400年以上も昔、推古14年（606年）、渡来人のために聖徳太子が創建したといわれる近江最古刹「百済寺」。平安時代には、…… more 近江国の多くの寺院と同様、比叡山延暦寺の勢力下に入り天台宗の寺院となっています。御本尊は像高2.6mの十一面観音、鎌倉時代になると「天台別院」と称され、約1,300人が居住する巨大寺院となりますが、その後、火災、兵火、天正元年の信長による焼き討ちと、伽藍だけではなく多くの記録と寺宝を失うことになります。江戸時代初期、慶安3年（1650年）に再興された本堂は、入母屋造、檜皮葺き。中世以来の密教仏堂の形式を残しつつ細部には近世的特質の現われた建築で、2004年に重要文化財に指定されています。 山門 本坊喜見院前の庭園 近江の歴史舞台である湖東平野と比叡・比良を一望できる「天下遠望の名庭」、参道両側に石垣を築いた僧坊跡がある参道を進み本堂へ、この間、ルイス・フロイスが「地上の天国」と称した美しい自然と歴史が調和した境内の光景が迎えてくれます。 我流「地上の天国」です 弥勒半跏石像 季節は新緑の美しい頃、三年前もちょうどこの時期に来ています。新緑が美しいということで紅葉の季節も滋賀県を代表する観光スポット、大型観光バスで駐車場がいっぱいになると聞きます。近いうちに来たい、そんなこともあって今回はその下見も兼ねての参拝といたしました。新緑の穴場、観光客も少なくて、京都ではこんなわけにはいかない。湖東三山巡り、天気にも恵まれてここからのスタートとなりました。 仁王門 本堂 鐘楼 close

近江　湖東三山百済寺　　2017/05/12