白河の南湖神社と梅のシンボルの詳細

白河の南湖神社と梅のシンボル
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 白河の南湖神社と梅のシンボル
概要

昨年郡山へ行った時の話です。 途中、白河に入りまして国指定史跡、名勝といわれる南湖公園に行ってみました。 人口の湖ですが、松平定信によって造営されたという。 「南湖は1801年に白河藩主松平定信によって造営されました。 「南湖」の名称は、小峰城の南にあることと、唐の詩人李白…… more が洞庭湖を詠んだ 「南湖秋水夜無煙」の漢詩にちなむと伝えられています。 定信は、西の那須連峰、東の関山の眺望を取り入れ、山には楓や桜、 松などを植え、湖を囲む十七の景観地を選ぶなど、自然との調和を図って 造り上げました。そこには、当時各地に存在した大名庭園とは異なり、 囲いはもうけられていませんでした。 これは、定信の「士民共楽」(武士も民衆も身分の隔てなく共に楽しむ) という理念が大きく反映されていたためと理解されています。 こうした定信の「士民共楽」の理念と、南湖のもつ自然美が評価され、 1924年には「南湖公園」として国の史跡及び名勝に指定されました。 今なお住時の景観がよく残されている南湖、そこには定信が示した 「士民共楽」の理念が脈々とうけつがれ、多くの人々が四季を通して 共に楽しむ名所として親しまれています。 ※看板より 松平定信の「士民共楽」に私も堪能させて頂きました。 時代が変わっても、湖はいつでも誰でも遊びに来ることができる。 そんな定信公に招かれた感じもします。 さて、湖の近くに松平定信を祀る神社がありましたのでちょっと参拝。 サイト情報によると、 「定信公が26歳で藩主になられた当時は天明の大飢饉でしたが、 定信公は関西地方に使者を出して、食料を大量に買いこんで人々に施されたため、 白河藩からは飢饉による死者を一人も出さなかったといわれています。 また、日本最古の公園である「南湖」を築庭し身分制度の厳しい時代ながら一般庶民にも 開放されるなど、様々な立派な施政を行われ名君と称えられております。」 南湖神社御神紋「星梅鉢」について 「松平定信公の松平家は久松松平家であり、遠祖は菅原道真公と伝えられています。 梅鉢には多くの種類がございますが、久松松平家は「星梅鉢」という家紋を使っています。 また、久松松平家は徳川家の譜代大名家でもありますので、「三つ葉葵」も家紋としています。 こうしたことから、南湖神社の御神紋は星梅鉢と三つ葉葵を用いております。 もっとも、徳川家との御縁がある家は多く、 その皆が葵紋を用いていたのでは区別がつきませんので 星梅鉢を多く用いているところです。」 ------------------------------------------------------ 私の個人的な変化なのですが、ようやく心に春がやってきました~♪ よく耐えた! 昨年までずっと身内のことでいろいろあり、氷河期な気分で過ごしていましたが、 ようやく終わりました。といっても私は直接関わることはないのですが、 主人が大変だったので、そばでいろいろサポートしていると、さすがに私も滅入る。 大事なのは、仏様になっていく人の供養や法要なわけで、 その役目が一通り終わったところで安堵です。 そんな昨年を過ごしていたところ、ようやく節分で鬼がほんとにいなくなったかのように まだ外は雪で寒いけれど、心に梅が咲き始めてきました。 一足早い心の春の訪れに、南湖神社の梅の家紋にシンクロして、 今、この記事を書くタイミングが、意図しているものは「春ですね~」と。 やっぱり梅はいいね~。 梅は、「ウメ」ですから、「生まれる」言霊があります。 そんな梅についてちょっと妄想。 遠祖が菅原道真公ということですが、菅原道真の有名な歌がある。 「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」 (東風が吹いたら(春が来たら)芳しい花を咲かせておくれ、梅の木よ。 大宰府に行ってしまった主人(私)がもう都にはいないからといって、 春の到来を忘れてはならないよ。) 太宰府天満宮には、梅が京都から飛んできた「飛梅」がある。 樹齢1000年を超えるとされる白梅で、 本殿前の左近(本殿に向かって右側)に植えられており、根本は3株からなる。 太宰府天満宮に植えられた梅のなかではいちばん先に咲き始めるとされる。 (Wikipedia) しかし、道真の死後、都では落雷や相次ぐ不幸が重なり、 それが道真の怨霊による祟りということになった。 そのため、この歌にも隠された暗号があるといった噂がある。 天神信仰は、牛と星。 梅の紋様が菅原道真を封印するマークという話もあるのですが、 日本人ほど数多くの家紋を象徴としているのに、 何の意味も知らない不思議な民族はいません・・・。 私も実家の先祖の家紋の意味をあまり知らないが。 よくわからない場所。石碑がたくさん。 イワクラのような石が埋まっている。 そんな梅ですが、私は桜より梅の方が好きです。 花見は嫌いではないが、なぜ、桜をあんなに好んでお祭りのように愛でるのか、 私にはちょっとよくわからない。 ※実家の庭の白梅の実。 香りが好きなので、春といえば、梅です。 お節句などお雛様にも梅を飾っていたので、梅の香りは懐かしい香りですし、 女の子のお祝に用いられます。 梅の字の語源について。 「梅という字は形声字で「木偏」と「毎」からなっています。 「毎」は象形文字で本義は氏族社会の中で、子供を最も多く育てた母親のことです。 梅が実をつける時、必ず枝枝全てに累々と実をつけていることから、 そのため、人々は梅を一種のめでたい樹木と考えたようです。 「梅」の字は、こうした由来で生まれたという説があります。」 梅は元々日本にあったものではなく、中国からもたらされたものです。 日本へは約1500年前、薬用の"烏梅(ウバイ)"として中国から伝来したと言われています。 奈良時代では、万葉集の歌にもよく詠われるようになり、 髪のかんざしに梅を使っていたそうです。 ※「トノハタ」より https://www.tonohata.co.jp/ume/history/ 梅のかんざしとは、 雅ですね。 -------------------------------------------------- もう一つのメッセージとして、家紋をみての通り、 梅のマークは五芒星です。 中心にも●があるのは、中心に星が並んでいる意味がありますが、 陰陽道から由来するもので、封印という話が出てくるのは、陰陽師が関係しているからです。 西洋では、火・土・風・水の四大元素に霊を含めたものが五芒星と考えられている。 海女さんが海に潜る時にも、星形のマークを呪いとして用いる。 海難事故を防ぐためのもので、それだけ星マークはとても強い力が働くとされる。 五角形は植物のシンボルでもあり。 奥州平泉の一関にも菅原道真を祀る菅原神社があります。 藤原秀衡公が京都北野天満宮より御分霊を当相川神野に勧請。 菅原道真は雷と同じ神だとされ、 火雷神(ほのいかづち)と言って天から降りた雷神。 ※菅原神社(一関) 東京にある最古の天神は、梅木が霊力だとされ、梅木を祭祀にしている。 雷神とは、水神、雨乞い、農作の守護神であるので、農業の神様。 農耕を伝えた天津神は牛神、焼畑などの原始的農業を行っていた国津神は龍神と考える。 菅原氏の祖は出雲の野見宿祢(のみのすくね)らしい。 相撲の起源がありますが、野見宿禰は天穂日命を祖とし、出雲におりてきたという伝承があります。 野見宿祢は、当麻蹴連(タイマノケハヤ)という人と、 相撲をとって勝っている。人間同士の相撲=武術として初の話。 野見(ノミ)の倒語は、ミノだから、美濃に関係ありそう。 蓑山(みのやま)が秩父にありますが、和銅がとれたところだし。 関東地方は菅原道真を祀る神社が結構あります。 菅原道真が出雲族と関係しているから、封印されたように言われている。 またその系譜として関係していると思う藤原秀郷が尊敬していたなら、 なんとなく奥州藤原氏と出雲の関係、またエミシとの関係もありそう。 また、その一族として徳川家康がいるね~。 徳川家康は松平家出身。 でも、松平家と徳川家の関係も複雑で、武甲山の麓、持山寺廃寺に逃れたお坊さんが、 「松平長七郎」らしいと伝承されているが、本当かどうか定かではないけれど、 迫害されてしまう一族の先祖に、出雲が関係しているような気はします。 また、北野天満宮の創建は、平安時代中頃の947年、西ノ京に住んでいた 「多治比文子」や近江国(滋賀県)比良宮の神主神良種、 北野朝日寺の僧最珍らが当所に神殿を建て、 菅原道真公をおまつりしたのが始まりとされます。 滋賀県といえば、藤原秀郷の伝承(百足退治)。 先に説明した一関菅原神社を創建したのが藤原秀郷。 関東地方に多い菅原道真を祀る神社があるのは、多治比氏が関係しているわけです。 なるほど。 武蔵国の神社のひとつ、埼玉県所沢市小手指に物部天神社があります。 「日本武尊が東征時、この地に饒速日命と八千矛命を祀って両神社を創祀し、 後の時代に京都北野天満宮の道真の分霊を勧請。 物部天神社は武将の崇敬も厚く源頼朝が社領を寄せ、 前田利家が社殿を再興、徳川家も代々所領を安堵したと」 物部天神社のご祀神:櫛玉饒速日命 國渭地祇神社 八千矛命 天満天神社  菅原道真公 摂社 小手指神社、文子天神社 合祀 宗良親王、小手指明神、天穂日命、応神天皇、日本武尊、倉稲魂命 この付近には式内社も多く、物部天神社、國渭地祇神社、中氷川神社(所沢市三ヶ島)、 出雲伊波比神社(入間市)等があり、古代武蔵の重要な地域だったそうです。 中氷川神社は、多摩の奥氷川神社と大宮の氷川神社の中心にあるそう。 その多治比文子は、物部天神社境内で見かけた。 写真)文字天神社(はた神様) 養蚕をはじめ、糸操裁縫機織などすべて日本婦人の美徳を備え給ふた「多治比文子」と申す神様が祀られた社です。 千年もの昔 京都の七条坊に生まれ神託により1055年7月12日、 菅原道真を庭内に祀ったのが御北野天神社の発祥と云われています。 その菅原道真は25日が聖数といわれている。 2と5を分けるのは「7」が隠されているから? 最後に気づいたのですが、菅原道真の命日は、2月25日だそうです。 陰陽師のようなシャーマンな菅原道真だったので、 亡くなった後に悪いことが重なったのが、祟り神にされたような感じもします。 菅原道真としては、別に何も気にしていないような~。 ということで、南湖神社から松平家と菅原道真の関係を妄想してしまう。 でも、その梅には星が秘められているだけで、 歴史に興味がない人にとっては、菅原道真は、菅原道真なだけで。 ということで、私は菅原道真が怨霊と言われるのは、 桜を愛ですぎる人に疑問を思うのと同じように、疑問なだけ。 菅原道真公の思想を、松平定信公が受け継いでいると思います。 立派な松を植えていますからね。 松をみて、梅がそんな春の風を送ってくれた。 そんな風に思うのでした。 close

白河の南湖神社と梅のシンボル
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(福島県) 神社
投稿日時 2018-02-12 17:20:07

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