赤頭大明神の益子神社(1)の詳細

赤頭大明神の益子神社(1)
秩父・仙台まほろばの道
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記事タイトル 赤頭大明神の益子神社(1)
概要

自民党のクセが強い~。 「生産性がない」という発言でおなじみの、 自民党の杉田水脈の名前が半端ない。 読み方を調べたら「みお」と読む。 珍しい名前ですが、水脈からの濁流だな、と思った。 ここんとこ、水害や洪水の話が続いていたから、 なるほど。 こーいうことか、と妙に納得してしま…… more った。 これから書く内容も、何かがこの話しと共通しているような感じがするのです。 -------------------------------------------- 鬼や赤とつくものは、大体、血を表します。 民族学では月経が定説ですが、宗教で言えば、赤はキリストのカラーです。 半田山の麓に、益子神社がありました。 イザナギ・イザナミをお祀りしています。 由来によれば、 「信達平野に鎮座する神社の中でもその歴史は古く、 奈良時代の後期、782年には創建されていたと伝わる。 その始まりは、自然の脅威(雨、風、雷など)を神として恐れ、 崇め奉り鎮めるために、また山の恵みに感謝して、 地元の人々にとって神聖な場所であったこの地に建てられた石の祠だった のではないかと思います。 半田銀山の鉱脈は、807年(大同2年)に発見される以前から 金・銀などの鉱物資源の恵みをこの地では授かっていた。 其の名残は、本殿の裏の三体の石宮なのではないか、と考えられます。」 ちなみに、この説明が本殿の横に小さく書かれていて、非常に読みづらかったので、 写真にとってあまり説明を読んでいなかった。 なので、裏手の三体の石宮を知らなかった! でも、三体の石宮は、半田山山頂にも鎮座していた。 なぜ三体の石宮だったのか謎だったので、益子神社からとは思わなかった。 半田山山頂の三体の石宮 古文書などの資料は火事にあって焼失したため、 詳しいことまでわかっていないそうです。 しかし、いくつかの伝承があるので、それらを紹介。 「益子神社の由来」 ・現在のひらがな表記で「ましこ」には、古代日本において 「おさるさん」を表す意味もあるので、山の神として「猿」をお祭り しているので、「ましこじんじゃ」となった説 ・奈良時代後期~平安時代にかけて、坂上田村麻呂などの蝦夷征伐で、 この地に打ち取られた大竹丸(アテルイ)の仲間で、 この地域に有力な豪族であった「赤頭太郎」を鎮めるために「赤神大明神」 または、「赤瀬大明神」を建立し、この地に合祀したのが始まり。 ・福島市茂庭地域に残る「茂庭伝説」の「大蛇伝説」には、 平将門に仕えた桔梗御前が「俵藤田(藤原秀衡)への恨み辛みから 大蛇と成り茂庭の菅沼に住みついた後、半田沼へ移りすむ途中で、 茂庭周防・阿部道学等に退治され、藤田村の人々がその祟りを鎮めるために、 半田山の麓に「増子大明神」を祀ったという伝承がある。 ※益子=増子(口承なので当て字による) この土地の氏神が、益子神社とは知りませんでした。 まず、この名前の神社を目にすることがない。 益子は栃木県に益子町があります。 益子焼で有名ですが、そこからやってきた一族が追われて半田山麓へ逃れてきたという。 茂庭地域(福島県の北端、宮城・山形両県との境界近くに位置する山村) に残されている大蛇伝説は、栃木県の桔梗伝説がそのまま伝わり、 益子地域からきた来訪者が福島県北方地域にいたと考えられるそうです。 益子大明神といわれるようになったのは、1589年頃だそうです。 益子神社の家紋が、三つ鱗と右巴でした。 水と深い関係のあるマークです。 行事をみる限り、海から渡ってきた人たちが先祖のような気がします。 羽州街道沿いに神社がある。 街道にあった立派なお屋敷の松。 ------------------------------------------------- ところで、益子神社はアテルイの仲間が関係しているという情報を知って、行ってみたのですが、 なんとなく女性だと感じるのです。 ある特定の女性というよりは、やはり赤というところが気になります。 ある説では、赤頭太郎は、阿武隈鍾乳洞のある鬼穴付近にいたといわれ、 阿武隈(大滝根山)から逃れてきた鬼だともいう。 また、791年に高丸の郎党であったのが、 半田山の麓にて射殺され、祟りを恐れた人達により、「赤頭大明神」として 祀られた伝承があります。(信達二郡村史) 益子の地名由来は、「子供が増える」から増す子が益子になったという話しも。 だから・・・杉田水脈の発言とかぶる。 その発言で、逆に子供を減らしているが・・・。 土砂災害や洪水などの災害によって被害が蔓延したのが、伝染病でした。 衛生状態の悪い環境が続くと、また夏のような暑い日を想像すれば、よくわかると思います。 そのような疫病を「赤」として伝承していることは多い。 稲荷神社の鳥居の赤もそのような天然痘などを防ぐ目的であり、 それが女性から引き起こされると考えられていたようなのです。 悪路王がいつも鬼といわれ、退治されるのは、そんな女性の霊的な力を 恐れていたのだと思います(アテルイが悪路王と同一とは言えないが) 水の災害は、祟りとみていたわけです。 山形県の若木神社(おさなごじんじゃ)の話です。(以前の記事ですが) 若木神社は日本唯一の疱瘡守護神であり、神町の氏神様であると共に 若木大権現として東北一円の信仰を集め、東北の人々の加護した神様です。 縁起によれば、桓武天皇のとき、782年最澄が廻國救済の折、この山の麓に 来ると全山が真っ赤に輝きその赤気が山頂にかかる雲に映して怪しげな状景を目にし、 不思議に思いおそるおそる遙拝したと。 若木神社 それは、大師の前に一本の若木あり、その下に一つの紅赤石あり石理光沢して拾氣を発するのだと。 その紅赤石を岩屈に紀て神秘となし、 この前で十七日間の修行を重ね、下に霊石を踏えて上は赤氣の乗ずるは陽徳の 神の垂跡にして赤気は疱瘡の兆し也り、とここに一社を創して、 疱瘡守護神日本一社若木大権現と尊崇すれば疱瘡湿疹を始め、 諸病を治するいこと疑いなしと、村人に教論し立ち去りました。 という事で、若木山の山頂には丸い形の大きな石が。 また、伝染病は平安時代の続日本記によれば、朝鮮半島の新羅から伝わったと。 当時は外交を司る大宰府が九州の筑前国(現・福岡県)筑紫郡に置かれたため、 外国人との接触が多いこの地が疱瘡の流行源となることが多く、 大宰府に左遷された菅原道真や藤原広嗣らの御霊信仰とも関連づけられ、 疱瘡は怨霊の祟りとも考えられたそうです。 半田山は秦氏と深い関係があり、秦氏が新羅由来だからでしょう。 そのため、古くから福島県には養蚕が伝わり、宮城県南部にわたっている。 疱瘡神は赤を嫌う。 稲荷神社の鳥居を異常な赤で並べているのは、秦氏の稲荷ということで納得。 お地蔵様に赤い頭巾をかぶせたりするのも疱瘡神を防ぐ意図があるそうです。 若木権現というのは、福島県相馬地方や岩手県にもある。 しかし、伝染病という病をもたらす疱瘡は、悪いものではなく「神」とする。 あえて神にすることで、疱瘡神と女神を重複するような意図があると思う。 なので、赤の疱瘡神は水の女神であると考えるのです。 また、イザベラバードの奥地紀行(明治時代)の本の中に、 山形県のある地域を歩いていると、小川に布がはっているのがあった。 小川に四本の棒でさした布が張ってあり、その布の色は赤色だった。 出産後すぐに亡くなった母親の霊を供養しているのだという。 その布には水がはってある。 そこを通る人は、その布に水をかけるという。 なぜなら、その女性は、前世のカルマがあると信じられた人たちにより、 現世に叶えられない(母になれなかった)悲しい運命にあったのだという。 そのため、村人たちは、来世は幸せを願うため、また村人たちの供養により、 カルマを解消させるといったような話になっていた。 そのため、皆で水をかけるのだという。 さて、やはり益子には、「猿」が登場している。 そして人柱伝承から、蛇を三つに切りわけて埋めた茂庭大蛇のハイヌベレ信仰。 赤頭という赤の色をもつ豪族の名など、共通するのは「洪水」です。 いかに、日本の地形が洪水をもたらしてきたか。 半田山の洪水伝承について。 次回に。 山頂からみえる半田沼 close

赤頭大明神の益子神社(1)
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(福島県) 神社
投稿日時 2018-08-05 00:40:14

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