赤頭大明神の益子神社(2)の詳細

赤頭大明神の益子神社(2)
秩父・仙台まほろばの道
ページの情報
記事タイトル 赤頭大明神の益子神社(2)
概要

広島原爆投下の日。 静かな雨あがり。 さて、半田沼の赤べこ伝承は、土砂災害のことを伝えている。 「病気の娘がおり半田沼の水が飲みたいというので、看病人に半田沼の水を飲ませた。 すると必ず病が治るので、娘は半田沼の水をよく飲んでいた。 ところがある朝、娘の姿がみえず探していると…… more 、半田沼のそばに草履が置いてあった。 水もぐりの人に頼んで湖をみてもらうと、奇妙な話しをする。 沼をもぐると機織りの音がする。 それを頼りに泳いでいくと立派な屋敷あり、入ってみると、 娘が機織りをしていた。娘は涙を浮かべて 「私はもう帰れません。沼の主に見込まれて妻になりました」と言った。 すると昼寝をしている主人の姿がある。 よくよくみると、それは大きな赤牛が寝ているのだった。」 半田沼の地滑り災害について、明治時代に地滑りが始まり、 特に大規模な地滑りが明治34年~36年にかけて始まったといわれています。 ここでは土石流がおこり、 明治43年全国の浸水家屋51万8千戸という最大の被害があったといわれています。 赤牛は、伊豆半島の噴火により消滅した小川沢という話しも同様にある。 「岡村の小川沢にある池に、神通力をもった赤牛が住んでいた。 この池が年々浅くなり住みにくくなったので、 赤牛は新しい住みかを求めてある夜池を抜け出し、吉田の大池にやってきた。 赤牛はそのまま大池に住みつき、 村人たちが大池を船で通ると、これをひっくり返し、 さらに池に落ちた村人を食い殺すようになった。 光栄寺の日広上人は赤牛の悪さを見過ごすことができないとして、 赤牛の魔力を封じ込めようと決心した。 そこで上人は十二島のうち一つである小島に渡り、七日七晩お経 をあげ、赤牛の魔力封じを行い、ついに成功した。 日広上人は二度と赤牛の魔力が現われないようにと、この小島に 御堂を建て、自ら書き写した経文数巻を納め供養した。 そこでこの小島をお経島と呼ぶようになった。」 ※噴火とともに消滅した伊東市小川沢の化石湖の謎と「赤牛」伝説 http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/Abstracts/130521JPGU.pdf 伊豆半島の赤牛意外にも各地にある。 伊豆半島北西部地:赤牛は大蛇と同じで、退治したら池がなくなった。 長野県:角一本の赤牛が度びこんだ沼を牛厩という。 山梨県:投身した老婆の化身である赤牛が飛び出して大笹池に走った。 半田沼と半田山 ------------------------------------------- 赤なのは、五行説によれば、火は赤で水に対して火にしていると思いますが、 赤色の土なので、赤にしている説もあります。 また、ワッカという水の語源から、ワッカ→アカになったこともあると。 もうひとつ半田沼の場合、付け加えるならば、 益子神社のハイヌベレを考えて、トベの一族がきていたと思う感じがあり、 ウシは、牛ではなく、ウシのことをトベでは首長の意味がある。 主=ウシなのだ。ということで、赤頭はトベの主だと思う。 他にも半田沼には、「巨人が作った沼」「水蜘蛛の住む沼」の話もある。 もうひとつ、桔梗姫の話がありました。 「ムカデ退治をした藤原秀郷(俵藤太)は、 瀬田(滋賀県)のたもとに住む大蛇の美女に頼まれて三上山のムカデを退治した。 秀郷と美女の間に子供ができ、その娘を桔梗姫と呼んだ。 秀郷と平将門は敵同志であったが、桔梗姫は自分の出生を知らず。 その後、平将門の妾となった。 ある時、藤原秀郷は平将門討伐に軍を向かわせたが、 将門は影武者を置いていたので、本物が見分けられなかった。 そこで秀郷は身を偽り、将門の家来となることでその秘密を探ろうとした。 こうして桔梗姫と秀郷は出会い、桔梗姫は秀郷が自分の父であることも 知らずに心を惹かれてしまう。 姫が秀郷に名をたずねると「私は半田の半七です」と秀郷は答えたという。 そして、ついに桔梗姫は将門の秘密を秀郷に教えてしまった。 秘密を聞き出した秀郷は将門のもとを去り、敵将として将門を討ち果たすことになった。 一方、桔梗姫は秀郷を恋慕すること止み難く、半田を訪ねて半七なる人を探し歩いた。 しかしそのような人がいるわけもなく、尋ねる村人も戸を閉めて会ってくれなくなる。 喉が痛みだしたので、姫は半田沼へ降り水をすくおうとした。 すると、水に映る自分の姿が大蛇となっていることに気がつく。 姫はもはや自分は魔神に変わった、と思い、半田沼は小さかったので、 山ひとつ向こうにある菅沼へ行き、ヌシとなった。 」 豊玉姫と同じ異類姻の伝説です。 秩父に伝わる平将門と桔梗姫は、桔梗姫が裏切ったため、将門は殺害し、 その首飾りを天に投げて首飾り座という星になったという。 桔梗姫は将門の妹という説もあり、このへんいろいろですが、 その話しはギリシャ神話のかんむり座と同じ話しである。 奥州藤原氏が阿津賀志山を占拠していたこと。 たった4日の大敗でしたが、そこまでして防塁を設けていたことなど。 それには藤原秀郷のことがあったと思う。 奥州藤原氏の祖は、藤原秀郷であるから。(藤原北家秀郷流を称した) 関東から東北北部へ流れた装飾古墳をもつ産鉄族は相馬地方には、 6,7世紀ごろとされ、小手姫がやってきたのも、6世紀ごろなので、 中央から鉄族がやってきて福島県に住み、農耕・養蚕などを行っていた人々と、 相馬地方あたりを治めていた別の鉄族もいて、 それぞれの生活の違いから、この頃から争いが活発になってきた歴史背景があったと思われます。 たぶん、藤原秀郷の子孫が住んでいたと思います。 秀郷は、下野国(現:栃木県)の生まれです。 また、伝説の大蛇は滋賀県琵琶湖の大蛇と結婚した話しになっている。 志賀という地名に、名取老女生誕地が伝わり、 奥州藤原氏と阿部氏がいた高舘山と熊野信仰とも関わりをもつ。 赤頭も猿ではないかとも思う。 猿顔は赤いというように。 ショウジョウバカマという花も、猩々という猿の生き物のことをさす。 差別用語ともいわれますが、禹の治水神の話で 治水工事をする時に、猿が登場する話しが多いこともからむ。(猿岩や猿石、猿山など) 山寺にいたのも元は猿が住んで地元の娘と結婚し、悪いことをしていたというので、 栃木県壬生出身の円仁が宗教の場所として山寺を譲ってほしいと懇願した。 その猿とは、マタギの盤司、盤三郎だった。 猿と云う風にいわれてしまうのは、自分とは異なる文明をもった先住民族に対して いう言葉なのかもしれない。それはマタギの文化として継承されている。 マタギも「又鬼」とかく。 なぜ、鬼なのか。鬼になって肉を食すからだと。 それって、ちょっと生贄を思うなぁ・・・。 いや、これは諏訪大社の鹿(シシ)の肉のことであって、 肉体を魂に宿すネイティブな儀式なんだ。 単純に肉を食べる人を猿といったわけではない。 動物の肉を食べることで、動物の霊と一体になることが由来にある。 邪気を食べるとはよくいう。それが餅になっているのも同じ。 剣を飲み込むお不動さんもいる。 悪いものでも何でも体内にいれて消化し、良いものに吐き出す。 便として。 それが土になる。 動物的に生きることが人間は理想とした。 現代になると野蛮だと草食系たちに言われるはめに…。 中国では、桃の木に鬼がいたとある。 仙人のいる場所を「桃源郷」と言うように、百はモモのことを意味しますが、 毛のモモから由来している説もある。(猿は毛深いという由来から) 「邪気を圧伏し、百鬼を制する」とあるように、百の方の「もも」が関係している。 益子神社がなぜ桑折町に来ているのかは、「百目鬼川(どどめきがわ)」が関係しているでしょう。 栃木県益子町に百目鬼という地名がある。 そこから鬼伝承がずっと阿武隈川をつたって来ているような気がする。 地名由来によれば、 ドウメキは、地域によってトドメキ・ドドメキ、 あるいはトドメク・ドドメクと読んでいるところがある。 トドメキ・ドドメキは、動詞トドメク・ドドメクの連用形で、 水音の響く所とか、河川・堀などが合流して音をたてて流れ落ちる所の意であり、 『俚言集覧』(江戸時代の国語辞書)に、「渠(みぞ)の落合で鳴る所をトドメキという」とある。 ※「とちぎの地名由来を探る」 そして、そのトドメキやトドというのは、十十=百と表したものだった。 九十九ではなく、百にした目ってことか。 石燕の妖怪解説では、手に百の目をかいた(百鳥の目を生ず)手長の女とある。 が、百目木や百目鬼というのは、「川の音」から由来するようです。 半田銀山の開拓を考えれば、土砂災害や水の災害も多くあったと想像されます。 人災ということになるか、と。 昔の人は、機織り姫は、かつて沼によって生贄にされたと考えた。 災害にあったか、人柱になったか。 半田銀山は平安初期からすでにみつかっていた。 石見、但馬の生野と並ぶ日本三大銀山の一つと称されていたほど。 またこの道は(東街道)は、平泉と京都の間を往き来して、 金銀を運んでいた道だった。 栗原にある金売吉次も、この道を通ったという。 なので、源義経伝承もある。 ということで、土砂災害に巻き込まれて、池や沼に入水した話しは全国各地にある。 「赤」から連想されるのは、水と土の関連で、五行説がからんでいるのでした。 なので鬼だから悪い!とか怖い!とかいう世界ではないことを、ご理解頂きたい。 -------------------------------------------- 最後に、日本ではほとんど西日本の豪雨で報道されていませんが、 ラオスのダムが決壊し、多数の死者を出しています。 主に建築したのは韓国の企業。 「約50億立方メートルの水が流出。周辺の六つの村を襲って住宅をのみ込み、 約6600人が家を失った。 ラオス国営通信などによると、人的被害は死者27人で、百数十人が行方不明になった。」 行方不明者の数は、百人以上はいるそうだ。 欠陥工事だったらしい。 人災ということで、韓国とラオスの関係が悪化している。 BBCニュースによれば、公式発表より死者数は300人を超えるという。 韓国側では豪雨による決壊だと言っていますが、100%韓国が悪いとは言えません。 日本の企業も建築に関わっています。(だから報道しない?) BBCニュース https://www.bbc.com/japanese/44977502 これは日本だけではなく、世界中であり得ることだから、 麻痺していると不思議なことではなく、どこかで「やっぱり」と。 地元の人にとっては、たまったものじゃありません。 冗談じゃない、と言いたいところですが、命を他人や他国に預けている社会だとこうなる。 責任は誰ともいえない。悲しい現実です。 益子神社の家紋が三つ巴でしたが、やはりこのマークは水の力があるんですね。 昨日の晩から山形県、宮城県で大雨と落雷でした。 仙台は平野なのでほとんど落雷がない。珍しく仙台でも雷がずっと鳴っていて、 朝方も雷がなってて珍しいなあと思っていました。 友達から教えてもらった情報です。 8月2日寒河江八幡宮で6年ぶりに雨乞いをしたそうです。 農家にとっては、今、一番雨がほしい時なんだそうです。 今年は梅雨開けが早く、猛暑続きだったので稲の水が非常に少なく、このままだと 厳しい状態だったので、(ひび割れの田んぼもあった) 山形県寒河江で雨乞いを行ったそうです。 集まった数は、80人!も。 やっぱりあるんだな。雨乞いの威力。 米沢がとくに水不足だったという。 すると、「米沢付近で1時間に約110ミリの雨」 「山形県記録的短期大雨情報」が。 すごいなあ、寒河江八幡宮。 (昨日) おかげで宮城県も大雨と龍神が賑やかな空に。 水不足が心配だったので、ちょっとほっとしました。 また台風くるけどね・・・。 ただ、「雨乞いなんてするから・・・」と、思う方もいるかと。 関係する人たちは避難しなければならないね。 ちょっと困りますが。ただ、恵みの雨と考えたら・・・。 被害がない程度なら、雨乞いは良いかと。 ただ、難しいね~。 雨がほしいと思っても大雨で洪水になると困るし、 かといって旱魃も困るし。 三つ巴の威力は、雲を作り雨を呼ぶのですね。 ※世界の「トリスケル」風車紋様は太陽紋様だそう。いっぱいあるね~。 車輪ですね。 右周りだと月の陰です。 益子神社は右なので、月です。 藤原北家秀郷流の佐野氏も栃木県で右三つ巴。 主人が栃木県なので、私より主人に縁がある? それに対し雨乞いをした寒河江八幡宮は、左なので太陽です。 繋がっている陰陽の巴。 しかも、寒河江の方は、源氏系(鎌倉八幡)の神様。 そんな水ばっかりの情報でしたが、仙台は今日から七夕祭りです。 close

赤頭大明神の益子神社(2)
サイト名 秩父・仙台まほろばの道
タグ 東北地方の伝説(福島県) 神社
投稿日時 2018-08-07 02:40:02

「赤頭大明神の益子神社(2)」関連ページ一覧

新着記事一覧

”❁〚石山寺;秋月祭』龍神池の御神木に【明王様】出現!”


❁【摩訶不思議の世界シリーズ】〚未曾有(みぞう)写真〛 《峠の祥龍》
    ***先年掲載記事が届きましたので~御紹介させて戴きました。***【摩訶不思議の世界】その他最新版は〖松下輝志ツイッターフェイス...
❁【摩訶不思議の世界シリーズ】〚未曾有(みぞう)写真〛 《峠の祥龍》
お寺
2022-09-26 04:22:34

桜につられてお参り「日照山 真證寺」


歴史めぐり 御朱印好きのあちこち紀行
春のこと満開の桜があまりにも素晴らしかったので車を停めて見に行きましたお寺の境内の桜ですこちらからだと逆光なので反対側に回るとさらに美しい桜...
歴史めぐり 御朱印好きのあちこち紀行
お寺 山口県の寺院 御朱印
2022-09-26 01:01:03

府八幡宮


神社 御朱印 日本巡り旅
府八幡宮ふはちまんぐう静岡県磐田市中泉112-10538-32-4762  鳥居の前でペコリ    手水舎    楼...
神社 御朱印 日本巡り旅
神社
2022-09-26 01:00:10

東光院 風鈴祭り (京都府綾部市上延町堂の奥) <東光院 其の肆>


和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
風鐸から風鈴へ(2022.6.17)<コース>【往路】JR大阪(5:55) → JR京都(6:27→6:37) → JR園部(7:20→7:26) → JR綾部(8:25)あやべ駅前観光案内所 →...
和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
お寺
2022-09-26 00:41:52

【2022年9月】京都・奈良・三重県神社参拝&観光まとめ


SERUNAさんちのあじふらい
2022年9月。二日間で京都・奈良・三重に行ってきた記録。URLクリックで記事に飛べます。★一日目(2022.9.6)旅のメインはゴールデンカムイ展。大好き...
SERUNAさんちのあじふらい
【まとめ】旅の記録 神社
2022-09-25 15:00:08

【大阪】住吉大社「初辰まいり」で新たにいただけるようになったステキな【刺繍御朱印】~まとめ版~


~ Destiny 癒しの御朱印巡り ~
【大阪】      住吉大社   初辰まいり とは    毎月最初の辰の日に 種貸社・楠珺社・浅澤社・大歳社の   ...
~ Destiny 癒しの御朱印巡り ~
御朱印 神社
2022-09-25 14:40:07

重陽の節句は陸奥国分寺の菊理媛命さま~【木ノ下白山神社(宮城県仙台市)】


ハロちん♪と参拝歩記
木ノ下白山神社(きのしたはくさんじんじゃ)2022.9.9(金)宮城県仙台市若林区木ノ下に鎮座する白山神社へ行ってきました薬師堂にある鐘楼へ近づいてみ...
ハロちん♪と参拝歩記
お寺 神社
2022-09-25 14:21:24

狛犬たちのモノローグ  File.1249  胡録神社  其の弐


白獅子・黒狛犬
若者と中年をつなぐライン「 えっ えー !! 今の若い人にとっては LINEって中年との連絡ツールになってしまったんだってー」「 ほんとうに ⁈ ...
白獅子・黒狛犬
狛犬たちのモノローグ 神社
2022-09-25 04:40:14

東光院 本堂 (京都府綾部市上延町堂の奥) <東光院 其の参>


和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
丹波の厄除薬師(2022.6.17)<コース>【往路】JR大阪(5:55) → JR京都(6:27→6:37) → JR園部(7:20→7:26) → JR綾部(8:25)あやべ駅前観光案内所 →...
和辻鉄丈の個人巡礼 古刹と絶景の健康ウォーキング(御朱印&風景印)
お寺
2022-09-25 00:41:01
;