金木山雲祥寺前に「土地の記憶　まちの記録」という案内板があります。 ここは金木山雲祥寺-------------------------------------------------- ３、４歳の頃タケに連れられて来た太宰治は地獄極楽の掛け軸に興味を持ち「これ何だ、これ何だ…… more 」といって同じ絵を何回も聞いたそうです。また卒塔婆についている鉄の輪を面白がって廻したということです。 太宰治は、このお寺を『思ひ出』に紹介しています。終戦後の２０年、金木文化会が発足し、疎開中の太宰も積極的に参加していたという。 ＮＰＯ法人　かなぎ元気倶楽部--------------------------------------------- ＮＰＯ法人　かなぎ元気倶楽部は、町のあちこちにこのような案内板を設置し、町に多くの人を呼び、元気ある町作りを目指しているのでしょうね。 金木山雲祥寺は曹洞宗通幻派の寺院で、本尊は釈迦牟尼仏です。案内板によりますと、慶長元年（1596）南部櫛引村領主・武田甚三郎が天正の九戸の乱を逃れ、繁翁茂和尚他5人の腹心と共に当地にいたり寺を建立し、繁翁茂和尚開基となります。 寛文7年（1667）津軽藩の藩命によって太平山長勝寺14世聖眼雲祝和尚を勧請開山とし、文化8年（1811）15世愚全和尚が中興、昭和44年（1969）23世無為哲三和尚が重興し、現在の総ヒバ造りの本堂を構えました。 雲祥寺入口 山門は享和3年（1803）開基家の武田家（金木屋）が寄進しました。 山門にかかる「金木山」の扁額 山門には一対の武田菱の紋が刻まれています。 山門の蟇股は不思議な形です 組物 山門に安置されている仁王像です 総ヒバ造りの本堂 稲荷社 観音様 樹齢500年以上と伝えられる松 奥津軽大観音は、総丈約10m（平成13年11月11日完成） 「汝を愛し　汝を憎む　太宰治」と刻んだ陶板があります。 終戦後間もなく雲祥寺を会場として「金木文化会」が発足しました。太宰治は記念講演を行い、機関誌「金木文化」創刊号に、この言葉を寄せました。代表作『津軽』にもある、故郷に贈る太宰の言葉です。この鉄の輪は「後生車」と言い、幼い太宰が日が暮れるまで回したと『思い出』で述懐しています。 お地蔵さまは、綺麗なベベを着て口紅をつけていました。 石碑には「皇風永扇佛日増輝」刻み、石碑の下部の四方に獅子が彫られています。珍しいですね。 所在地：青森県五所川原市金木町朝日山433 http://www.jomon.ne.jp/~oldpine/ メモ：2016年9月12日撮影 close

雲祥寺へ（五所川原市）